
老後に必要なお金「夫婦で9000万円」 年金が6000万円だから残り3000万円は何とかしろ

2015/1/18 7:00
とうしろう 日本は有数の長寿国だって聞いたな。平均寿命は80歳ぐらいじゃなかったかな。
たいきち 2013年の日本人の平均寿命は男性が80.21歳と、初めて80歳を超えました。
女性は86.61歳で2年連続で世界一です。老後のお金を考える際によく使うのは、ある年齢の人が平均してその後何年生きるかを表す「平均余命」です。60歳時点では男性23.14年、女性28.47年となっています。少なくともこれぐらいの長さは想定しておきたいですね。
りこ 男性は83歳、女性は88歳まで生きるということね。
たいきち 社会保険労務士の森本幸人さんに、60歳の夫と2つ年下の妻がこの年齢まで生きると仮定して必要なお金を試算してもらいました。まずは生活費です。
たいきち 公的年金の受取額は夫が会社員、妻が専業主婦という厚生労働省のモデル世帯でみれば、夫婦で現在月約23万円です。夫が65歳からもらい始め、夫の死後は妻が遺族厚生年金(夫の老齢厚生年金の4分の3)をもらうと、夫婦の年金総額は約6000万円です。老齢基礎年金だけの自営業の人などはこれより少なくなります。
りこ すると、差し引きで3000万円ほど足りないというわけね。(※抜粋)
http://www.nikkei.com/money/features/37.aspx?g=DGXMZO8176516009012015PPE001

【企業】スイスフラン急騰、FX業者の経営に打撃 「日本でも数千万の損失を抱えた個人投資家も」

【ロンドン=黄田和宏】スイスフラン相場の急変を受け、欧州を中心に金融機関への影響が広がってきた。
短期的に打撃が最も大きいとみられるのが外国為替証拠金(FX)取引業者だ。
英国が拠点のアルパリは16日、資金繰りに行き詰まり破綻した。
同業でニュージーランド系のエクセル・マーケッツも経営の継続が困難になった。
米同業者のFXCMは15日、顧客が損失を膨らませたため約2億2500万ドル(約260億円) を肩代わりしていると説明した。顧客の多くが損失を支払えず、同社の負担となるとの思惑から16日早朝の時間外取引で同社株は90%近く下げた。
同日午前の通常取引では値段が付いていない。
一方、金融庁は16日、FX取引業者の日本法人アルパリジャパンに対し資産が流出しないよう国内保有命令を出した。日本法人で稼働している口座数は2014年6月末時点で約3千ある。
日本でも大量の円買い・スイスフラン売りをしていた個人投資家で「数千万円規模の損失を抱えた顧客もいる」(大手FX会社)という。
スイス中銀が無制限介入をしている限りスイスフラン高にならないとみて一方向に取引を傾けていた。
金融先物取引業協会によれば、14年11月時点のFXでのスイスフランの売り持ち高は1千億円程度に上っていた。
スイスフランは無制限介入の終了表明から対円で約2割急騰。全体として100億円を超す損失が生じている公算が大きい。
ギリシャではスイスフラン建ての貸し出しを抱える銀行に不安が広がり、大手2行がギリシャの中央銀行に緊急融資を要請した。
スイス周辺国のオーストリアやハンガリー、ポーランドの金融機関にも不安は飛び火しつつある。
英金融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドによるとポーランドの住宅ローンの約4割はスイスフラン建てという。
スイスフランの急騰で負債が急膨張するため返済が難しくなる。
外国為替市場では15日以降、ポーランドズロチやハンガリーフォリントなどの中東欧通貨が大幅安となっている。