
ドイツ銀行は株式事業から撤退するほか、今年第2四半期(4-6月)に28億ユーロ(約3400億円)の純損失を計上する。
クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は収益性の向上と同行投資銀行部門の縮小を目指している。
7日の発表によると、ドイツ銀は大規模再編の費用として2022年末までに74億ユーロの計上を想定しており、今年と来年の配当を取りやめる。
今回の事業再編で約1万8000人が削減されるという。
ドイツ銀は伝統的に強みだったフィクストインカム事業の縮小も見込んでいる。
約740億ユーロ規模のリスク加重資産が新たな非中核部門の一角になり、再編計画の一環として同行の資本バッファーは縮小される。
再編の財源として増資する計画はないと明らかにした。
ドイツ銀はリテール・商業銀行部門責任者フランク・シュトラウス氏とシルビー・マテラット最高規制責任者(CRO)の取締役2人が
今月退社することも明らかにした。投資銀行部門を率いるガース・リッチー氏の退職は5日に発表していた。