【経済】先進国全体で消費が落ち込みモノを買わなくなる傾向・・・資本主義がいま危機に瀕している

欲しいモノが特別ない世界。シェアという考えが浸透しつつある世界――。 はたして、これは消費の飽和なのか、一時的な物欲の減退なのか。欲しいモノがない世界では、 どんなことを豊かで、幸せだと感じるようになるのだろうか?
編集者の菅付雅信さんによる著書『物欲なき世界』が11月4日に発売される。インタビューを通じて、ファッション、ライフスタイル、経済、思想、カルチャー……本書で編まれた横断的なトピックについて聞いた(文・佐藤慶一/写真・神谷美寛)。
モノではなく「コトやコミュニティを売る」――ソーシャルメディアの普及によって誰もが丸裸にされてしまう実情を描いた『中身化する社会』(星海社新書)から2年越しの著書となります。前著とのつながりを教えてください。菅付:今回の『物欲なき世界』は『中身化する社会』の続編に当たります。前著を書くなかで「物欲なき世界はどうなっていくのか」というテーマが見えてきました。
そもそも前著を書いたきっかけは、ファッションニュースサイト「モードプレス」の岩田奈那編集長から、トレンドではなく「ファッションがこれからどうなるのか」について考察する連載をしないかと依頼を受けたことです。そのとき、現代はファッションが必要とされない社会になりつつあると思い、それをテーマに書こうと漠然と考えていました。数日後、たまたまニューヨークに行く予定があったんですが、世界でいちばんオシャレな街だったはずなのに、ニューヨーカーたちが本当にカジュアルになっていることに気付きました。
一般人だけでなくファッション業界の人までもが服装にお金をかけなくなりつつあることに強いインパクトを受け、ファッションにお金やエネルギーをかけるのは時代遅れになったのではないかという仮説を立てました。同時にその背景には、ソーシャルメディアの爆発的な普及が関係していると考えました。当時(4年前)、新しいモノ好きなニューヨーカーたちは移動中やカフェで過ごす時間にとにかくタブレットやスマホを見ていました。多くの人がツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアを通じてファッション以外にも自分の考えや個性、スタイルを発信できてしまう。そうであれば、もうファッションにエネルギーを使う必要がなくなると思いました。
このきっかけをもとに調査や取材を進め、2013年2月に『中身化する社会』を刊行しました。ただ、その時点でまだ捉えてきていないテーマがあると感じました。先進国・先進都市でお金を使わないのはファッションだけではないと考えるようになったんです。
――お金を払わない対象が、消費全体になってきているのではないかと。菅付:そうなんです。調べていくと、洋服だけではなく、先進国・先進都市において全体的に消費が落ち込んでいる。もちろんお金は使っているけれど、何に使っているかといえば住居費です。いまやニューヨークやサンフランシスコの市長選を左右するくらいの大問題にまでなっているのですが、たとえばマンハッタンで生活している人の平均住居費は生活費の半分近くを占めています。とんでもない比重です。洋服や家電、車の購入が減っている一方で、住居費はどんどん上がっている。そのほかに消費が伸びているのは食です。モノを買わない代わりに、自分が口にする食事や人との食事にお金を使うようになっています。こういった、モノを買わない先進国・先進都市の生活は何のサインを発しているのかを考えるようになりました。モノを買わなくなると、購買を前提にしていた消費社会や資本主義全体が立ち行かなくなってきます。そこに興味を持ち、本書を書こうと思いました。
(中略)
菅付:物欲レスは先進国・先進都市で顕著になってきている現象です。この本では物欲レスの社会が続いた先にある世界を提示したいと思いました。資本主義はあと数十年ほどは続くけれど、いつどこから終わるかわからない。でも、どこかで終わり、新しい仕組みにひっくり返ります。
ぼくは経済の専門家ではないですが、消費欲の急減を突き詰めて考えていくと、資本主義の制度疲労を起こしているのではないかと思うようになりました。 トマ・ピケティが『21世紀の資本』で書いたように、世界では貧富の格差が拡大し、二極化が進行しているのは紛れもない事実です。
そこで中産階級がやせ細ると、彼らの旺盛な購買力を前提に成り立っていた資本主義――もっと言えば中産階級資本主義とか中産階級消費主義――がいま危機に瀕している。二極化して中産階級が減っているならば、現行の制度が限界に近づいているのは間違いないでしょう。このような状況に対して、たとえば、フランスの経済学者、ジャック・アタリや日本の経済学者、水野和夫さんは、次の制度に移行した集団・場所・人・都市・国家が次の時代のアドバンテージを取ると主張しています。資本主義が制度疲労を起こしているわけだから、その延長線上での消費刺激策を講じてもカンフル剤として一瞬効果があるだけで長期的にはうまくいかない。
物欲がなくなり資本主義が立ち行かなくなる中で、日本や東京は新しい考え方や制度を真っ先に提案・実践していくことが、世界に対して次のアドバンテージになると考えています。だから未来の制度を考え、生み出し、身に付けるようなポジションに移行したほうがいい、というのがぼくの考えです。
(全文・続きはサイトで)
もう旅行行く以外に金なんて使わないだろ
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住まいは社宅で十分だし、車もこだわりないので安くて普通に走ればオッケー
既婚なのでモテる必要ないから服はユニクロかH&M
酒たばこもやらんから金使う場所がない
あとは要らない
俺だってリア充になってエロゲーの主人公みたいなハーレム送りたいって思ってても
幾ら金積んでもこれだけは絶対買えないだろうし
お金の方向が内向的になった世代が増えてきた。
自己装飾性が薄れてきて
ソーシャルメディアを身にまとった世代が増えた。
お金を持つと税や社会負担等のいろいろな意味で抜かれることが
お金は使うものではなく
お金を保守するという意識とも無関係ではないだろう。
[解説]
どんなに広い家に住んでも、自分の身を置くのに必要なスペースは、起きている
時で半畳、寝ている時でも一畳あれば事足りる。
人がこの世を過ごすのに、大きな屋敷はいらないし、それを自慢するのは、
なおさらみっともない。
■また、戦争にあけくれて天下を取ったとしても、一度に食べられるご飯の量は
二合半が限界である。
美味しい食べ物だって、胃袋の大きさ以上に食べることはできないし、
毎日食べればその美味しさも分からなくなってしまう。
■どんなに出世しても、お金を稼いでも、人が楽しめるものには限界があるのだ。
しょせん、贅沢とは空しいものである。
それならば、物にとらわれない簡素な生活を送り、
自由気ままに人生を楽しんだ方が賢いのではないか?
趣味で高級時計を買う人間はいても
人に自慢する為に高級時計を買う人間はレア種だ
1700兆円もの個人金融資産を保有する老人は
欲しいものは全て持ってるから金を使わない。
生活を良くするために買った方がいいモノが減っている
最大のものは公務員の給料。これは、官公労・連合に守られてるから崩せない。
でも、公務員給与を崩さないと絶対に格差は縮小しないよ。
給与だけでなく天下り法人の増大。これも大きなタックスイーター。
自衛隊・警察・海保・消防・税関など現業を除いて、すべての公務員給与を
半分にすべきだね。これしか方法はないよ。
欲しいモノややりたい事はいくらでもあるんだからw
昔の若者は、
欲しいモノややりたい事のために、バイトして金を稼ごう
って思って、実際、バイトしまくったものだが、
最近の若者は、
若い世代に金を回してくれ。
なんて思うのか
劣化したな
こういう劣化した人間が増えたのも一因だな
今は欲しいモノのためのバイトじゃなくて
生活のためのバイトだからなぁ
昔と違って必死だよ
学費高すぎだよ 国立まで年60万だもん。私立理系になると年150万くらいかな。
しかし、最近は公務員給与引き下げをいう議員は皆無になったな。
ブランド物を身につけたりできたけど
今は無理だろw
昔の若者にとって車というのは、他のものを犠牲にしてでも欲しかったのさ。
必死にバイトして中古買って、駐車場代と維持費のために、風呂なしボロ部屋に住んでたりな。
今は、ほかに楽しいものがいくらでもある。
まあ、それは、そういうやつもいたって話で、
昔は下層の仕事の方が、金が稼げた。
サラリーマンやめても、建設やら、運ちゃんやら、配送やらで、
家族を食わせて行けた。社会構造の問題だな、やっぱ。
大変だけど頑張れば普通に稼げるって仕事が無くなったもんな
ぶっちゃけ、家電とかを粗大ゴミでバンバン捨ててもよかったら、家電もしょっちゅう最新型買うんだけどね。
これが資本主義の正しい在り方
なのでちょうだい