【金融】日銀、10年間で84兆円の損失が発生する可能性 債務超過に陥る恐れも

日本銀行が目標としている2%の物価上昇率が実現した場合、量的・質的金融緩和の出口で年最大約10兆円の赤字が発生する、
という試算を日銀OBの大学教授らが明らかにした。中央銀行の財務悪化をめぐっては、 通貨の信認低下につながると懸念する見方と、民間銀行ではないため問題ないとする意見が対立している。 試算を行ったのは中央大学の藤木裕教授(52)ら。試算によると、日銀は2020年度から39年度まで赤字が続き、 21年度には9.7兆円に達する。自己資本を大きく上回る赤字となり、日銀は債務超過となる見込み。 藤木教授らは日銀の現在の見通しより1年遅い19年度末に物価上昇率の2%目標が達成されたと仮定して、これまでの試算を更新した。
日銀が2%の物価目標を達成した後の出口戦略では、物価上昇に合わせて、 金融機関が預ける日銀当座預金に対する付利金利を引き上げていくことになる。長期にわたる超低金利により、 日銀が保有する国債の利回りが低下しており、金融機関への支払い金利が国債の利回り収入を上回る「逆ざや」となることが予想されている。
「日銀が債務超過に陥る可能性は低くはない」とBNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは10日付のリポートで指摘した。 日銀が被る損失は利上げのペースや今後購入する資産の利回りにも大きく影響されるが、政府の財政健全化が進んでいなければ 通貨の信認の大幅な低下は避けられず、「通貨安とインフレのスパイラルを止めることはできなくなる」という。 3月10日時点の日銀の長期国債保有残高は380兆円と、異次元緩和導入前(13年3月末時点で63兆円)の6倍超に達しており、 現在のペースで増え続ければ18年度中に500兆円を超える。国債の購入とともに増加する日銀当座預金も500兆円が視野に入ってくる。
想定外の事態 藤木教授は日銀出身で14年に中央大学に移った。15年に戸村肇早稲田大学准教授と執筆した「 『量的・質的金融緩和』からの出口における財政負担」では、当時の日銀の想定に基づき、16年度末に2%の物価目標が達成された場合、 日銀の収益は32年度まで赤字が続き、18年度に6.2兆円の赤字になると試算していた。 藤木教授は「試算を事前に明らかにしなければ、想定外の事態が発生した際に、日銀と財務省の間の損失補てんに関する取り決めをどのようにすればよいか、 という議論を事前に深めておくこともできない」という。試算の公表が「議論の参考の一助になればいい」としている。 現在の日銀法では、日銀が債務超過に陥った場合の対応措置などは想定されてない。
日銀の損失については、同じく日銀OBである慶応大学の深尾光洋教授(65)も試算をしている。 18年末時点で長期国債の保有残高が522兆円、平均残存期間8年とすると、日銀が抱える損失は金利が2%上昇した場合、数十年間の総計で84兆円に達するという。 深尾氏は、日銀が15年10月に国債買い入れを年80兆円に拡大させたのは「自らの懐を無視したもので、 いつまでも続けることは絶対無理な世界だった」とした上で、「落とし前はどこかでつけなければならない」と指摘。 「黒田総裁にはもう1期やってもらったらどうか。バランスシートをすっきりさせることが2期目のマンデート(役割)だ」と述べた。 黒田総裁は1月31日の定例会見で「出口について今議論するのは時期尚早」との見解を繰り返した。 藤木、深尾両教授の論文を読んだことがあるかという質問に対しては直接答えなかった。岩田規久男副総裁は15年8月4日の参院財政金融委員会で、 日銀内部で出口戦略の金利のシミュレーションを行っていることを明らかにしている。
一方、日銀の財務悪化を問題視しない意見もある。中央銀行は国債などを購入する対価として無利子の銀行券を発行しているため、 国債などから通貨発行益(シニョレッジ)と言われる運用収入を得ることができるからだ。 ノーベル経済学賞受賞者の米プリンストン大学のシムズ教授は10日の電話インタビューで、金利が上昇すればシニョレッジが増えるため、 「資本の注入が必要なほど事態が悪化することはほとんど想定し難い」と述べた。シムズ教授は増税ではなくインフレを発生させて 国の借金を返そうと主張する「物価水準の財政理論(FTPL)」を提唱している。 (続きはサイト)
その場合、当座預金付利引き上げになるから日銀の損失が発生するというのが>>1の主旨で、
その状況なら新たな通貨発行できるはずはないと思うのだが、
ノーベル賞のおっさんの言ってる、
>金利が上昇すればシニョレッジが増えるため、 「資本の注入が必要なほど事態が悪化することはほとんど想定し難い」と述べた。
というのは成立しないと思う。
まあ、2%達成できないから、どうでもいいっちゃどうでもいいんだけど。
なんで付利を引き上げなきゃならんのかが意味不明。もともとインフレ時代にもなかったのに。
インフレが高止まりするってんなら、普通に利上げ売りオペだろうに。アメリカみたく。
経済危機という結論に持っていきたいがために作った理論って感じがする。
なんでそんな異常な政策をすると予想するのか。
というか超過準備を膨大に抱えている状態で長国売り切りなどできないのであればそうするしかない
>>1で言っているのは資産側の金利収入が趨勢的に細くなっている中でインタゲ達成→付利引き上げするとゆくゆくは、付利>金利収入となり損失が発生するだろうということ
なおインフレになれば金利収入も上がると思うかもしれないがそれはその時点での新発債の話で上記は現在日銀が持ってる国債の話
(この点は利回りとクーポンの違いを理解しておく必要あり)
カネは、ホトンドが株式市場に投入してるからな。(今だ、消費市場へ流れていない)
日本の株を高値で売り抜けた海外投資家(多くは中韓投資家)の手に、日本のカネは集まってる。
そのカネの一部を使って中韓は日本で「爆買い」してるのだから、もう、どうしょうがねえぜw
安倍は、「日本の株式市場を迂回して、中韓に天文学的規模の援助をしてる」と言われるのも当然か。
これじゃ、デフォルト直前だった中韓も生き延びるのは当たり前。
(安倍は、総理就任してこの5年間で、中韓と首脳会談を、なんと5,6回開いてるのである!)
そもそもこれが無理だから
この前提が受けるよな
賃金あがってないのになるわけがない
そんなに嫌ならガチでマイナス金利にして、積み上がりまくってる金融機関の日銀口座からむしり取ればいい
それらが放出されてインフレになれば金利をプラスに戻して、貸出で普通に稼げばいい
安倍はリフレを信仰している訳ではなくてただ利用しているだけだからねぇ
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無期限に信用買いをしてるようなもんだから、
配当だけを考えてみても結構おいしいと思うんだが。
日銀のBSの左側の効率的運用という観点のみに立つならば、
どうせなら日経やTOPIXだけでなく、
VTとか買ってしまえばいいんだけれども。
アメリカ的発想だと中央銀行のBSはできるだけ小さくして
その分は減税しようとなるんだがな
日本人は歴史的にお上を信じる増税に肯定的な民族だから、、
なにせ国債の利回りも上昇していくから
政府自身の利払い負担も増えていく
長期金利が2%上がると
毎年だいたい3兆円ほど利払いが加算されていく
まともに解決するのは不可能でしょう
おそらく通貨価値の大幅下落で解決する以外の手は無い
少子高齢化で現役世代が減少していくのに
直接的負担で何とかできるわけがない
海外株や海外REIT、外債に分散投資してる
後は外貨MMFや外貨預金がある
とりあえず緊急時の為の円預金以外は
余剰資金は外貨MMFとかにしてる
少しでも円が有利な時に対策しとかないとね
そしたら国債の問題はなくなるし、政府予算の確保も簡単
通貨発行量はインフレ率に応じて調整すればいい
月に1%減価する政府通貨が理想だな。しっかりと循環する通貨になる!
諸悪の根源はお金を無から作って、政府と国民に貸し付け、利子を丸儲けするシステムであり、それをやってるのが民間上場企業である中央銀行だ。
日銀だって、表向きは政府統合に見せてるが
実際はFRBの子会社だ!
「インフレ達成して、札刷れない状況になったらどうするか」という議論の最中に、
札刷れば問題ないと言われても。
まともに説明出来る奴いるか?
いるわけないわな、何の問題もないからwwwwww
円の信認が毀損されてインフレの抑制が困難に。
言い方変えるとインフレ局面で日銀が有効な対策できなくなる。
ただ日銀にとって信頼失う可能性として、もっともでかい要素は、
日銀自体の債務超過よりも(これも十分過ぎるリスクだが)、
むしろ資産の殆どを占める日本国債の海外からの信頼性。
既に20%のリスク設定されてる資産だから、これ以上リスク上がると、
金利差で利鞘稼ぐとかいう段階の商売のネタに出来る範囲超えるから、一気に暴落。
いまだに有事の円買いなんていうデマ信じてるアホもいるけど。
法改正等あまたの障壁を越えたすえに資本注入できたとしてもその原資は当然税金
どういう状況になると資本注入が必要になるんだろうか
どうせ上げるなら一発で10%にしてバーンとばらまいてこの政権ではもう増税しないと言い切ったほうがダメージ少なかった気がする
延期に次ぐ延期というのは何のメリットもない最悪の展開
過ぎたのである。
ちなみにバブル期においても上がったのは地価や株価だけであり、一般の消費者物価は
たった3%しか上がっていない。
全く学ばないな。w
ここはちょっと変だね
よく読むとこの部分はカギ括弧もないしシムズのコメントではない可能性がある
ヘンじゃないよ、日銀が保有する国債がゼロ金利だと金利収入がゼロ
しかし、金利がつく国債を保有すれば金利が手に入る
金利がつかない現金で国債を賈うから、その差額が収入になる
>金利がつく国債を保有すれば
仮に2%を達成した場合、金利が付く国債を保有する機会は限られているのでやはりその部分は文脈上おかしい
君はすぐに引き締めするような事になると考えるからだろ?
そもそもの発想が違う。
基本が違うから結果も違う
まあインフレ率を日銀がコントロールなんてできないことはもうこの30年で完全証明済みだからな。
ちょっとなにを言っているかわからないが
記事自体がおかしい理由は端的に言えば>>205で書いたとおり
これは最後にシムズを持ってきた記者がおかしい
通常の状態になれば、通常の通貨発行益が手に入る、そんだけの事
対外的には債権国だし対内的には徴税権があるんだし一体どういう意味なんだろう
債権国でありながら、政府が債務超過。 そんだけのこと
政府単独に見るのと、日本全体を見る違いがある
いや、だから政府が債務超過ってどういう意味?
資産側には徴税権があるんだけど?
徴税権とは将来の稼ぎのようなモノでしょ?
バランスシートはあくまで、現時点の状態で見るのがルールだから
現時点では債務超過。徴税権に意味はない。
徴税権って、国債の償還が難しくなったときも、国家という機関が持つ、
国民に対して税を課す強力な権限があるということでしょう。それこそ、
究極的には資産課税も含めて。だから、国債は比較的安い金利で資金調達できる。
国債と徴税権って、たぶんそういう事態のときのことを言っているのだと思いますが。
概ねそれでいいんじゃね? 同意しますけど
しかし、日本政府は、バランスシートにおいては債務超過になってる。
日本政府の資産の額は公表されてないだけで、私見ですが債務超過ではないとは思いますよ。
ただ、GDP比で過大な国債が発行されているから、財政再建は必要だと思いますが。
>日本政府の資産の額は公表されてないだけで、私見ですが債務超過ではないとは思いますよ。
財務省によって公開されてますけど?
だから異次元の減税すれば円安インフレになるんだけどな
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