【経済】金融相場と業績相場が異例の併存、歴史的な株高にバブル警戒も

2017年11月7日 / 10:27 / 7時間前更新
[東京 7日 ロイター] – 金融相場に業績相場が重なるという特異な現象が、株式市場で起きている。本来なら景気が良くなれば金利は上昇し、金融相場から業績相場に移行するが、今の先進国は物価や賃金が上がらず低金利政策を継続。ドルが上がらないために新興国も通貨が安定し、利下げが可能になっている。
世界同時好況が今の歴史的な株高の裏付けだが、異例な金融緩和がもたらすバブル発生への警戒感も強い。
<世界同時好況もたらした上がらないドル>
世界の景気動向を敏感に反映する建設機械の需要。コマツ(6301.T)では、2017年9月中間期は10ある地域別の売上高が全て前年比プラスとなった。主要建機の年間世界需要見通しを引き上げ、2018年3月期業績予想を上方修正。「全世界的にいい状況に入ってきている」──。会見に臨んだ藤塚主夫副社長は、そう述べた。
米キャタピラー(CAT.N)も、17年通期の業績予想を10月に引き上げた。株価は年初来で約48%上昇し、米ダウ.DJI構成銘柄の中で、米航空大手ボーイング(BA.N)の69%に次いで第2位。コマツの株価も年初来44%高と、日経平均.N225の20%を大きく上回っている。
世界同時好況をもたらしている一つの「鍵」は、上がらないドルにある。ドルインデックス.DXYは9月の安値から反転しているものの、年初の水準からはまだ3分の1足らずの戻りに過ぎない。ドル安は米国のグローバル企業の業績を押し上げるだけでなく、新興国にも恩恵をもたらす。
「以前は米国が金利を上げるとドルが上昇、新興国では通貨が下落しインフレが発生、利上げせざるを得なくなり景気が後退した。しかし、今回はドルが上昇せず、新興国も利下げの余地が生まれた」と三井住友銀行チーフ・マーケット・エコノミストの森谷亨氏は指摘する。今年に入って利下げをロシアは5回、ブラジルは7回実施している。
米国第一主義を掲げるトランプ大統領の誕生で、一時は保護貿易への警戒感も強まったが、世界同時好況を原動力に貿易は拡大。世界貿易機関(WTO)によると、今年の世界貿易量は昨年の1.3%増から3.6%増に拡大する見通しだ。
<米利上げでも緩和環境が継続>
上がらないドルをもたらしている要因の一つに、米国の金融政策にある。米連邦準備理事会(FRB)は15年末に利上げに踏み切り、今年9月には資産縮小も決定した。しかし、FRBも強調するように、そのレベルはまだ「金融緩和地帯」にある。
政策金利のFFレート(中心レート)USFFTARGET=は、4度の利上げを経ても1.25%。06年時点のピーク5.25%の4分の1にも達していない。10年米長期金利US10YT=RRも約2.3%と06年当時の半分以下だ。米経済は完全雇用に近づき、企業業績は過去最高水準だが、金利の水準は極めて低い。
米国だけでなく、欧州でも欧州中央銀行(ECB)が資産圧縮(テーパリング)を決定したが期間は延長、ペースも緩やかだ。カナダや英国も利上げしているが、かつての金利水準には程遠い。どの国も、通貨高をもたらしかねない利上げに慎重になっている。
みずほ証券・チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏の調べによると、主要7カ国(G7)の政策金利合計は、足元で2.525%。サブプライム問題前は20%近くに達していた。BRICS(南アを除く)の政策金利合計値も26.1%と過去最低水準まで低下している。
各国とも、成長のスピードはかつてほどではなく、賃金や物価も上がらないからこそ、各中銀は低金利政策を維持し続けることができている。株高もバブル期と違いファンダメンタルズの裏付けもある。
しかし、経済の水準とかけ離れた低金利が続くことで、世界同時好況がもたらされているとすれば、バブル発生への警戒感は怠れない。 (リンク先に続きあり)
(伊賀大記 編集:田巻一彦)
本当に年金を相場に突っ込んでるだけで草生えるわ
ポルトガルになる日本。
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結局は普通の人たちからだね。
そら資本家よ
だから賃金が上がらないで株だけ上がる
イギリスのEU離脱やらアメリカ大統領選のラストベルトの反乱やら、世界的に労働者に不満が溜まってるのは見て取れるだろ?
>経済って本当わからん。世界同時好況なら、いったい何処から利益吸い上げてんの?
君の頭の中の理解って、経済をゼロサム構造だと思っているのか?
ゼロサムなら誰かが誰かから奪うだろうが
実際の経済はゼロサムではないので、世界中が好景気になる事は不思議でもなんでもない。
歴史から何も学んでない
つーか学ぶ気すらないか
いっぺん利権売国奴を徹底的に粛清すべし
理の当然だろ 何の問題がある
人口が多い時代に雇った無能高給名ばかり管理職の労働者が大量退職して
総人件費が減ってることも結果として企業の利益貢献
になっている
何か投下されるか?
つ増税
20年冷凍庫に眠ってたものが
現状ちょっと氷が解けた程度でしょ。
ここで金融引き締めたりしたら、一瞬でまた景気は凍り付くよ。
氷から水にはなったけど、まだ限りなく0度に近い状態なんだから。
防衛費より多いじゃないか。
金を刷って、低金利で市場に流しているだけなので、
実質的には、どこも景気に変化は無い。
刷り余った金が、株、貴金属、原油、不動産に流れ込んでいるバブル。
安物しか動いて無い。
中国とドイツのしているのは危険な経済。
低賃金、物価高、大増税でヒイヒイ言いながら
嬉しそうに支持する心理は理解しかねるが。