SMBCコンシューマーファイナンスが20~29歳の男女1000人を対象に実施した調査によると、70.1%が「お金を貯めることに喜びを感じる」といい、90.3%が「買い物をする時は同じ商品・サービスの最安値を必ずチェックする」という実態が浮かび上がった。やはり20代は消費を嫌い、買い物をするまでに慎重なのだろうか。
車離れと言われるこの世代だが、年収がいくらなら車を購入するか聞いたところ、「年収300万」(18.7%)と答えた人が最も多かった。
「年収がどんなに少なくても」欲しいと思う人は次点の16.2%で、全体の過半数が車購入に意欲を出すのは「年収400万円」(56.8%)だった。
家の購入に関する質問では、全体の過半数が購入しようと思える年収は「600万円」(53%)だった。
結婚・出産を決断する後押しとなる年収は、結婚が「500万円あれば」(17.6%)という回答が最も多く、全体の半分以上が結婚を考える年収は「400万円」(53.6%)。
出産・子育てを過半数が考えるのは「年収500万円」(59.2%)で、2人目を持つには「年収600万円」(52.1%)あればと考えているようだ。
厚労省が昨年7月に発表した平成25年の国民生活基礎調査によると、世帯主の年代別にみた1世帯当たりの平均所得金額は29歳以下がもっとも低く、323万70000円だった。
上記の調査と照らし合わせてみても、消費意欲が薄いわけではなく、収入の問題が意欲を阻んでいることが伺える。
晩婚化や少子化など、日本が抱える問題も、20代の安定した雇用と収入の底上げで解決できるのかもしれない。
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