■プラチナ製のカレンダーが1億円? 高層階が3億5000万円台のマンションも
2014年の世相を表す「今年の漢字」に「税」が選ばれた。消費増税に始まり、消費増税に終わった1年。しかし、第2弾の増税が先送りになったことで、日本経済は全く違う様相を呈してきた。
プラチナ製のカレンダーがなんと1億円──。
貴金属販売の田中貴金属ジュエリーは2014年12月3日、大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』をモチーフにした15年のカレンダーを発売した。
高さ12センチメートル、幅87センチメートルのカレンダーは、銀世界を再現するため、約10キログラムの純プラチナが使われている。販売価格は1億円。やはり純プラチナ製で高さ2.6メートルのクリスマスツリーは3億円だという。
その3日後、今度は三菱地所レジデンスが、60階建ての国内最高層マンションを東京・西新宿に建設、15年1月下旬から販売すると発表した。
価格は未定ながら、高層階に入る150平方メートルの部屋は3億5000万円台になるとみられている。最近、そんな“億ション”が瞬間蒸発で売れている。
14年4月に実施された8%への消費増税後、個人消費の冷え込みが顕著となり、GDPも2四半期連続でマイナス成長となるなど、景気の腰折れ感が強まっていた。
しかし、日本銀行の黒田東彦総裁が2度にわたって打ち出した“異次元金融緩和”に加え、15年10月に予定されていた10%への消費増税が先送りになったことでフェーズは大きく変わった。
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引用元:ダイヤモンド・オンライン http://diamond.jp/articles/-/64066