1:海江田三郎 ★ 投稿日:2015/06/02(火) 14:04:44.55
http://toyokeizai.net/articles/-/71033
前回は
「美しくなりたい」努力の"残酷"な費用対効果 http://toyokeizai.net/articles/-/67397
容姿の5段階評価(5がいちばん美しい)で1とか3の人は、化粧や整形手術をしても、5の評価を得るのは難しく、コストに見合わないというデータを説明した。 本日は、みんながなりたい美しい顔の人は、生涯収入でどれくらい得をしているのかをお話しする。
見映えのいい人のほうが稼ぎがいい、誰もがそう思っている。でも、どうしてそうなのだろう?? 容姿のいい人は、容姿が十人並みの人に比べて、どれだけ稼ぎが多いのだろう??そして容姿の悪い人は、容姿が十人並みの人に比べて、どれだけ稼ぎが少ないのだろう?? 1970年代のアメリカ人を対象にした調査によると、容姿が下から15%に入る、 つまり並みに満たない(2点か1点の)評価を受けた女性たちは、容姿が並みの女性たちより4%収入が低い。
一方、容姿が上から3分の1に入る、つまり並みを上回る(4点か5点の)評価を受けた女性たちは、並みの女性たちより8%収入が高い。 男性の場合、容姿が並みに満たない人は、並みの男性より13%収入が低く、容姿が並み以上の男性は、並みの男性より4%収入が高い。
美形とブサイクの収入差は、男性17%、女性12%? こうした数字は、ほかの要素がどれだけ収入に影響を与えるかと比べないと、 それ自体ではほとんど意味がない。容姿のいい男性の収入は容姿の悪い男性の 収入を17%(13%のペナルティと4%のプレミアムの合計)だけ上回るわけだが、ほかの特徴の違いが男性の収入に与える影響と比べて、 これはどうなのだろう?
容姿が並みを下回る、つまり残念な見てくれの女性の収入は、 容姿が並みを上回る、つまり美しい女性の収入を(4%のペナルティと8%のプレミアムの合計で) 12%だけ下回るのは、ほかの特徴の影響に比べてどうなのだろう? これまで最も徹底的に調べられてきた収入の決定要因は、断トツで教育である。今日のアメリカでは、 教育期間が1年延びるごとに、ほかの条件がまったく同じ働き手より、収入がだいたい10%ずつ増える。 この数字は、容姿が女性の収入に与える影響より少し大きい。一方、容姿のよさが男性の収入に与える効果は、 数字で見ると1.5年分の教育期間の効果を上回ることになる。 仕事人生全体に照らして見ると、容姿が収入に与える影響はいっそう大きくなる。 2010年、働き手の収入は平均で1時間当たり約20ドルだった。男性と女性の平均で見ると、40年にわたって年に2000時間働けば、生涯の収入は160万ドルになる。 ところが、容姿が並みに満たない働き手の生涯収入は146万ドルにしかならず、一方、並みよりいい容姿の働き手だと生涯収入は169万ドルへと高まる。
見栄えがよくても収入が3~4%しか増えないというのは、あまり大きな額には思えないかもしれない。 でも、美しい人は醜い人に比べて一生の稼ぎが23万ドル(約2700万円)多くなると考えると、とても小さいとは言えない額に思えてくる。 容姿の劣る働き手と並み程度の働き手を比べると、影響はさらに小さい。生涯通算で「ほんの」14万ドルだ。 これですら小さいとは言えない額である。美しい働き手と並み程度の働き手を比べると、差は「たったの」9万ドルだ。それでもなお、無視できない額である。 <私が調べたところ、オーストラリア、カナダ、中国の上海、韓国、イギリスに、美しさと収入に関する研究が存在する。 それらの研究によると、ほかの国でも、容姿が残念だと収入には大きくマイナスの影響があるとのことだった。 ほとんどの場合、容姿がいいと収入にはプラスの影響があるという結果になっていた。
前回は
「美しくなりたい」努力の"残酷"な費用対効果 http://toyokeizai.net/articles/-/67397
容姿の5段階評価(5がいちばん美しい)で1とか3の人は、化粧や整形手術をしても、5の評価を得るのは難しく、コストに見合わないというデータを説明した。 本日は、みんながなりたい美しい顔の人は、生涯収入でどれくらい得をしているのかをお話しする。
見映えのいい人のほうが稼ぎがいい、誰もがそう思っている。でも、どうしてそうなのだろう?? 容姿のいい人は、容姿が十人並みの人に比べて、どれだけ稼ぎが多いのだろう??そして容姿の悪い人は、容姿が十人並みの人に比べて、どれだけ稼ぎが少ないのだろう?? 1970年代のアメリカ人を対象にした調査によると、容姿が下から15%に入る、 つまり並みに満たない(2点か1点の)評価を受けた女性たちは、容姿が並みの女性たちより4%収入が低い。
一方、容姿が上から3分の1に入る、つまり並みを上回る(4点か5点の)評価を受けた女性たちは、並みの女性たちより8%収入が高い。 男性の場合、容姿が並みに満たない人は、並みの男性より13%収入が低く、容姿が並み以上の男性は、並みの男性より4%収入が高い。
美形とブサイクの収入差は、男性17%、女性12%? こうした数字は、ほかの要素がどれだけ収入に影響を与えるかと比べないと、 それ自体ではほとんど意味がない。容姿のいい男性の収入は容姿の悪い男性の 収入を17%(13%のペナルティと4%のプレミアムの合計)だけ上回るわけだが、ほかの特徴の違いが男性の収入に与える影響と比べて、 これはどうなのだろう?
容姿が並みを下回る、つまり残念な見てくれの女性の収入は、 容姿が並みを上回る、つまり美しい女性の収入を(4%のペナルティと8%のプレミアムの合計で) 12%だけ下回るのは、ほかの特徴の影響に比べてどうなのだろう? これまで最も徹底的に調べられてきた収入の決定要因は、断トツで教育である。今日のアメリカでは、 教育期間が1年延びるごとに、ほかの条件がまったく同じ働き手より、収入がだいたい10%ずつ増える。 この数字は、容姿が女性の収入に与える影響より少し大きい。一方、容姿のよさが男性の収入に与える効果は、 数字で見ると1.5年分の教育期間の効果を上回ることになる。 仕事人生全体に照らして見ると、容姿が収入に与える影響はいっそう大きくなる。 2010年、働き手の収入は平均で1時間当たり約20ドルだった。男性と女性の平均で見ると、40年にわたって年に2000時間働けば、生涯の収入は160万ドルになる。 ところが、容姿が並みに満たない働き手の生涯収入は146万ドルにしかならず、一方、並みよりいい容姿の働き手だと生涯収入は169万ドルへと高まる。
見栄えがよくても収入が3~4%しか増えないというのは、あまり大きな額には思えないかもしれない。 でも、美しい人は醜い人に比べて一生の稼ぎが23万ドル(約2700万円)多くなると考えると、とても小さいとは言えない額に思えてくる。 容姿の劣る働き手と並み程度の働き手を比べると、影響はさらに小さい。生涯通算で「ほんの」14万ドルだ。 これですら小さいとは言えない額である。美しい働き手と並み程度の働き手を比べると、差は「たったの」9万ドルだ。それでもなお、無視できない額である。 <私が調べたところ、オーストラリア、カナダ、中国の上海、韓国、イギリスに、美しさと収入に関する研究が存在する。 それらの研究によると、ほかの国でも、容姿が残念だと収入には大きくマイナスの影響があるとのことだった。 ほとんどの場合、容姿がいいと収入にはプラスの影響があるという結果になっていた。