1: ノチラ ★ 2017/06/04(日) 22:15:32.65 ID:CAP_USER
日本で暮らす外国人の間で、「FX取引」(外国為替証拠金取引)がじわりと広がっている。在留資格を持っている外国人は200万人超。FX取引がとりわけ盛り上がっているとされるのが、約70万人と「最大勢力」の中国人だ。
FX会社であるFXプライムbyGMOには、「在日中国人向けのトレードセミナーを開催してほしい」との依頼が何度も寄せられた。そこで同社が思い切って開催したところ、30人を超える中国人トレーダーが集まった。FXセミナーで講師を務めた同社の高野やすのりチーフストラテジストは、「為替のチャートを表示するたびに、前に出てきてスマートフォンで写真を撮ったり、部屋の各所で討論が始まったりした。参加者はとても積極的で、日本人よりもずっと真剣だった」と、セミナーの様子を話す。
今回は、セミナーの開催をFXプライムbyGMOに依頼した、上海出身のZさんに取材した。
Zさんが夫の仕事の都合で来日したのは、12年ほど前のことだ。当時、幼い子どもを抱えて、言葉が通じない日本で暮らすのは、不安だらけだったに違いない。「しばらくは家に閉じこもって生活していて、『外に出なくては』と、仕事を始めたこともありました。でも子どももまだ小さく、言葉の壁を越えるのは思いのほか大変で。そんなとき、テレビでFX取引を知った」そうだ。
ミニ株に投資したことはあっても、FXのことはまるで知らなかったZさん。「主人が『やってみたら』と勧めてくれました。ほかにやることもあまりなかったし、時間つぶしにやっていたゲームにも似ていたから」と、気軽に始めたFXだったが、タイミングは最悪だった。
というのも、ZさんがFXを始めたのは2008年のなかば。為替市場が大きく乱高下したあのリーマンショックの直前だ。「取引を始めて2、3カ月経った頃に、リーマンショックが起きました。1ドル=108円台だったドル円やその他の通貨はみるみる下がり始めましたが、そんな突発的な下落を経験したのは初めてでしたから、2円くらい下がったところで買って、ロスカットされて、それでもまた買って……。結局、1日で300万円くらい損をしてしまいました。これが、今までの中でいちばん大きく損を出した時です」と、当時を振り返る。
夫には失敗したことは話せても、損した金額までは正直に言えず、「すごく損をしたからやめたいと言いました。でも、具体的な金額を知らない主人は、『大丈夫、頑張ってみなさい』って言うんです。それで私もようやく本気になれました。初めて投資本を読んで、値動きにトレンドがあることを知りました。それまでチャートを見たこともありませんでしたから。FX会社が開催しているオンラインセミナーを見始めたのもその頃です。それでも、なかなか勝てずに2、3年は負け続けていましたね。FXはある程度の知識も必要ですが、それよりももっと経験が大事です。経験してから本を読んだほうが理解しやすいし、より知識も深まると思います」と話す。
実は、Zさんの夫もFXにチャレンジしてみたが、「もともと勉強家タイプの主人は、『いったい何回読むの?』って言いたくなるくらい、本ばかり読んでいました。ようやく取引を始めたけれど、まるでダメ。まったく勝てなくて、私のほうから『才能がないからやめなさい』と」(笑)。夫の失敗もあり、あらためて経験を積むことの大切さ、感性を磨くことの必要性を確認したそうだ。
Zさんは、「今年に入って、中国でも個人の為替取引を緩和しようとする動きが出始めています。もし、緩和されれば、中国でも大ブームになるかもしれない。中国人は稼ぐことが好きだから」とも話す。数年前、日本の個人トレーダーを「ミセスワタナベ」と総称し、レートを動かすほどの盛り上がりが注目されたが、もし、「ミセスワタナベ」の中国人バージョン「ミセスリー」が誕生すれば、その規模は日本の比ではないだろう。今後に注目だ。
http://toyokeizai.net/articles/-/174432
FX会社であるFXプライムbyGMOには、「在日中国人向けのトレードセミナーを開催してほしい」との依頼が何度も寄せられた。そこで同社が思い切って開催したところ、30人を超える中国人トレーダーが集まった。FXセミナーで講師を務めた同社の高野やすのりチーフストラテジストは、「為替のチャートを表示するたびに、前に出てきてスマートフォンで写真を撮ったり、部屋の各所で討論が始まったりした。参加者はとても積極的で、日本人よりもずっと真剣だった」と、セミナーの様子を話す。
今回は、セミナーの開催をFXプライムbyGMOに依頼した、上海出身のZさんに取材した。
Zさんが夫の仕事の都合で来日したのは、12年ほど前のことだ。当時、幼い子どもを抱えて、言葉が通じない日本で暮らすのは、不安だらけだったに違いない。「しばらくは家に閉じこもって生活していて、『外に出なくては』と、仕事を始めたこともありました。でも子どももまだ小さく、言葉の壁を越えるのは思いのほか大変で。そんなとき、テレビでFX取引を知った」そうだ。
ミニ株に投資したことはあっても、FXのことはまるで知らなかったZさん。「主人が『やってみたら』と勧めてくれました。ほかにやることもあまりなかったし、時間つぶしにやっていたゲームにも似ていたから」と、気軽に始めたFXだったが、タイミングは最悪だった。
というのも、ZさんがFXを始めたのは2008年のなかば。為替市場が大きく乱高下したあのリーマンショックの直前だ。「取引を始めて2、3カ月経った頃に、リーマンショックが起きました。1ドル=108円台だったドル円やその他の通貨はみるみる下がり始めましたが、そんな突発的な下落を経験したのは初めてでしたから、2円くらい下がったところで買って、ロスカットされて、それでもまた買って……。結局、1日で300万円くらい損をしてしまいました。これが、今までの中でいちばん大きく損を出した時です」と、当時を振り返る。
夫には失敗したことは話せても、損した金額までは正直に言えず、「すごく損をしたからやめたいと言いました。でも、具体的な金額を知らない主人は、『大丈夫、頑張ってみなさい』って言うんです。それで私もようやく本気になれました。初めて投資本を読んで、値動きにトレンドがあることを知りました。それまでチャートを見たこともありませんでしたから。FX会社が開催しているオンラインセミナーを見始めたのもその頃です。それでも、なかなか勝てずに2、3年は負け続けていましたね。FXはある程度の知識も必要ですが、それよりももっと経験が大事です。経験してから本を読んだほうが理解しやすいし、より知識も深まると思います」と話す。
実は、Zさんの夫もFXにチャレンジしてみたが、「もともと勉強家タイプの主人は、『いったい何回読むの?』って言いたくなるくらい、本ばかり読んでいました。ようやく取引を始めたけれど、まるでダメ。まったく勝てなくて、私のほうから『才能がないからやめなさい』と」(笑)。夫の失敗もあり、あらためて経験を積むことの大切さ、感性を磨くことの必要性を確認したそうだ。
Zさんは、「今年に入って、中国でも個人の為替取引を緩和しようとする動きが出始めています。もし、緩和されれば、中国でも大ブームになるかもしれない。中国人は稼ぐことが好きだから」とも話す。数年前、日本の個人トレーダーを「ミセスワタナベ」と総称し、レートを動かすほどの盛り上がりが注目されたが、もし、「ミセスワタナベ」の中国人バージョン「ミセスリー」が誕生すれば、その規模は日本の比ではないだろう。今後に注目だ。
http://toyokeizai.net/articles/-/174432