1: 紅あずま ★ ©2ch.net 2017/06/28(水) 11:11:52.69 ID:CAP_USER9
倒産タカタ 逃げ続けたツケ
東京スポーツ:2017年06月28日 08時00分
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/702309/
史上最大の没落――。
欠陥エアバッグの大規模リコール(無料の回収・修理)問題で経営悪化していた自動車部品大手のタカタが26日、民事再生法の適用を東京地裁に申請し、受理された。
東京商工リサーチによると、負債総額はリコール費用を含めて約1兆7000億円になる見通しで、製造業としては戦後最大。
すべての失敗は創業一族の「潔さ」の欠如によるものと専門家はみている。
タカタの再生法適用によって、取引先のホンダなど自動車メーカー各社はリコールの立て替え費用回収が「困難」と発表。
その費用はトヨタが5700億円、ホンダが5560億円にも上る。
自動車産業という日本の根幹に大打撃を与えた高田重久会長兼社長は会見で「金融機関にも返済を我慢してもらったが、一部報道で最終的には待ったなしの状況になった」と語った。
数日前から各メディアで再生法適用の動きが報じられ、金融機関が支援を渋るようになったのは事実だが、自分の責任をマスコミに転嫁する高田社長はトップとしての器の小ささを露呈したと言われても仕方ない。
欠陥エアバッグ問題は別項の通り。
経済ジャーナリストの片山修氏は高田一族の失敗について
「特に安全分野は世界が関心を持っている。タカタは情報公開を避け、責任を認めずに『原因が分からない』と言い逃れを続けてきた。
逃げれば逃げるほど『何か隠してる』と追及を受ける。創業一族が家業にしがみついたのが経営破綻の原因です」と指摘。
つまり、タカタの失敗は創業一族の「潔さのなさ」に尽きるということ。
その結果、支援を受ける中国企業傘下の米自動車用部品会社キー・セイフティー・システムズ(KSS)に1750億円で実質的に全事業を“買収”される顛末に。
そもそもタカタは2014年、米議会公聴会に呼ばれたが、トップの高田社長が出席しなかったことで大きな批判を浴びた。
逃げ続ける姿勢を象徴する出来事だった。
会見でも「より早く決断できなかったのか」と経営退陣を示唆する糾弾が飛んだ。
片山氏は「タカタの中にも良識のある人がいて、高田社長は社内外から『辞めなさい』と言われていた。しかし、彼の後ろには絶大な権力を持つ“ゴッドマザー”がいて、座を降りなかった」と語る。
ゴッドマザーこと実母の暁子氏(タカタ財団理事長)は息子の高田社長に大きな影響を与える存在と言われている。
「死に体となってから、身を引くことを会見で発表する前に、トップを外部から招いて経営再建を任せればよかった。クビが回らなくなる」(片山氏)
もうひとつ浮き彫りになったのは、大株主であるホンダの姿勢だ。
「自動車メーカーとして株を一番持っているホンダがタカタとつながりが深い。メーカーの誰かが泥をかぶって音頭を取り、再建の仕切りをしなきゃいけなかった。それはホンダの役割だったと思う」(片山氏)
これで得をしたのはKSSであり、中国だ。
「中国は米国を抜いて世界最大の自動車市場となった。様々な分野で企業買収して先進国に追いつこうとしている。
自動車は国策で世界最大の自動車会社を育てようとしている。ときの政権の意向が働いていたとしても不思議はありません。
タカタのエアバッグはホンダと一緒に世界に先駆けて開発したもの。ノウハウは喉から手が出るほど欲しい。中国としては棚ボタです」(片山氏)
KSSは日本の工場など製造施設の閉鎖・リストラ予定はないと説明しているが、「それはわからない」と片山氏。
楽観できるわけがない。
東京スポーツ:2017年06月28日 08時00分
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/702309/
史上最大の没落――。
欠陥エアバッグの大規模リコール(無料の回収・修理)問題で経営悪化していた自動車部品大手のタカタが26日、民事再生法の適用を東京地裁に申請し、受理された。
東京商工リサーチによると、負債総額はリコール費用を含めて約1兆7000億円になる見通しで、製造業としては戦後最大。
すべての失敗は創業一族の「潔さ」の欠如によるものと専門家はみている。
タカタの再生法適用によって、取引先のホンダなど自動車メーカー各社はリコールの立て替え費用回収が「困難」と発表。
その費用はトヨタが5700億円、ホンダが5560億円にも上る。
自動車産業という日本の根幹に大打撃を与えた高田重久会長兼社長は会見で「金融機関にも返済を我慢してもらったが、一部報道で最終的には待ったなしの状況になった」と語った。
数日前から各メディアで再生法適用の動きが報じられ、金融機関が支援を渋るようになったのは事実だが、自分の責任をマスコミに転嫁する高田社長はトップとしての器の小ささを露呈したと言われても仕方ない。
欠陥エアバッグ問題は別項の通り。
経済ジャーナリストの片山修氏は高田一族の失敗について
「特に安全分野は世界が関心を持っている。タカタは情報公開を避け、責任を認めずに『原因が分からない』と言い逃れを続けてきた。
逃げれば逃げるほど『何か隠してる』と追及を受ける。創業一族が家業にしがみついたのが経営破綻の原因です」と指摘。
つまり、タカタの失敗は創業一族の「潔さのなさ」に尽きるということ。
その結果、支援を受ける中国企業傘下の米自動車用部品会社キー・セイフティー・システムズ(KSS)に1750億円で実質的に全事業を“買収”される顛末に。
そもそもタカタは2014年、米議会公聴会に呼ばれたが、トップの高田社長が出席しなかったことで大きな批判を浴びた。
逃げ続ける姿勢を象徴する出来事だった。
会見でも「より早く決断できなかったのか」と経営退陣を示唆する糾弾が飛んだ。
片山氏は「タカタの中にも良識のある人がいて、高田社長は社内外から『辞めなさい』と言われていた。しかし、彼の後ろには絶大な権力を持つ“ゴッドマザー”がいて、座を降りなかった」と語る。
ゴッドマザーこと実母の暁子氏(タカタ財団理事長)は息子の高田社長に大きな影響を与える存在と言われている。
「死に体となってから、身を引くことを会見で発表する前に、トップを外部から招いて経営再建を任せればよかった。クビが回らなくなる」(片山氏)
もうひとつ浮き彫りになったのは、大株主であるホンダの姿勢だ。
「自動車メーカーとして株を一番持っているホンダがタカタとつながりが深い。メーカーの誰かが泥をかぶって音頭を取り、再建の仕切りをしなきゃいけなかった。それはホンダの役割だったと思う」(片山氏)
これで得をしたのはKSSであり、中国だ。
「中国は米国を抜いて世界最大の自動車市場となった。様々な分野で企業買収して先進国に追いつこうとしている。
自動車は国策で世界最大の自動車会社を育てようとしている。ときの政権の意向が働いていたとしても不思議はありません。
タカタのエアバッグはホンダと一緒に世界に先駆けて開発したもの。ノウハウは喉から手が出るほど欲しい。中国としては棚ボタです」(片山氏)
KSSは日本の工場など製造施設の閉鎖・リストラ予定はないと説明しているが、「それはわからない」と片山氏。
楽観できるわけがない。