1: 海江田三郎 ★ 2017/01/30(月) 23:01:12.85 ID:CAP_USER
http://www.sankei.com/world/news/170130/wor1701300072-n2.html
トランプ米大統領が日本に要求するとみられる2国間通商協議では、米国が訴える自動車の 「非関税障壁」が争点の一つになる。日本は輸入規制の緩和などで既に配慮を重ねており、 「米国車の販売を不可能にしている」という新政権の主張は的外れだ。ただ、米国の真の目的は少子化で縮小する 日本市場の開放ではなく、円安ドル高の是正による自国市場の防衛にあるとの見方が強まっている。(田辺裕晶)
「これ以上譲歩しろといわれても、もはや切るカードがない」。自動車業界関係者は困惑を隠せない 。日本は自動車関税を撤廃した上、関税以外の基準が異なる場合も米国車を輸入しやすいよう優遇してきた。
例えば安全規制では、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の並行協議で合意した措置を既に導入。 米国基準を満たせば、内装材の燃えにくさなどで基準に適合したとみなす。安全規制は欧州との共通化が進み、 欧州向け車種を日本に持ち込むことが多い米国勢にとって既に参入障壁とはいえない状況だ。
一方、エコカー減税はフィアット・クライスラー・オートモービルズとテスラ・モーターズの数車種しか対象になっていない。ただ、 米国車の燃費の悪さが原因で、欧州勢は既に数多くの車種で適合している。 軽自動車の優遇税制は、米国勢が得意な大型車が売れない原因と批判を受けるが、平成27年4月に増税したばかり。 路地が狭い日本では小回りが利く車が好まれており、「小型で安価な車種を増やした欧州勢を見習え」(自動車大手幹部)というのが日本の本音だ。 そもそも、米国勢が日本で本当に車を売りたいのかも疑問が残る。日本から昨年撤退した フォード・モーターのフィールズ最高経営責任者(CEO)は新政権が設置する経営者会議のメンバーになったが、 日本市場が閉鎖的だと批判し、ドル高是正を要請している。
政府担当者は「小型車が苦手な米国勢は日本を見限っている」と指摘。日米交渉では円安誘導を非関税障壁と 指摘して制限し、日本車の対米輸出を抑制したい思惑があると説明する。
トランプ米大統領が日本に要求するとみられる2国間通商協議では、米国が訴える自動車の 「非関税障壁」が争点の一つになる。日本は輸入規制の緩和などで既に配慮を重ねており、 「米国車の販売を不可能にしている」という新政権の主張は的外れだ。ただ、米国の真の目的は少子化で縮小する 日本市場の開放ではなく、円安ドル高の是正による自国市場の防衛にあるとの見方が強まっている。(田辺裕晶)
「これ以上譲歩しろといわれても、もはや切るカードがない」。自動車業界関係者は困惑を隠せない 。日本は自動車関税を撤廃した上、関税以外の基準が異なる場合も米国車を輸入しやすいよう優遇してきた。
例えば安全規制では、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の並行協議で合意した措置を既に導入。 米国基準を満たせば、内装材の燃えにくさなどで基準に適合したとみなす。安全規制は欧州との共通化が進み、 欧州向け車種を日本に持ち込むことが多い米国勢にとって既に参入障壁とはいえない状況だ。
一方、エコカー減税はフィアット・クライスラー・オートモービルズとテスラ・モーターズの数車種しか対象になっていない。ただ、 米国車の燃費の悪さが原因で、欧州勢は既に数多くの車種で適合している。 軽自動車の優遇税制は、米国勢が得意な大型車が売れない原因と批判を受けるが、平成27年4月に増税したばかり。 路地が狭い日本では小回りが利く車が好まれており、「小型で安価な車種を増やした欧州勢を見習え」(自動車大手幹部)というのが日本の本音だ。 そもそも、米国勢が日本で本当に車を売りたいのかも疑問が残る。日本から昨年撤退した フォード・モーターのフィールズ最高経営責任者(CEO)は新政権が設置する経営者会議のメンバーになったが、 日本市場が閉鎖的だと批判し、ドル高是正を要請している。
政府担当者は「小型車が苦手な米国勢は日本を見限っている」と指摘。日米交渉では円安誘導を非関税障壁と 指摘して制限し、日本車の対米輸出を抑制したい思惑があると説明する。