富裕層の流出先として一番人気なのはオーストラリアです。1年間で約1万2000人の富裕層がオーストラリアに移住しています。データを作成した南アフリカの金融機関AfrAsia Bank Limitedの分析によると、オーストラリアの人気の秘密として、人口密度の低さや治安の良さ、中国・日本・韓国など東アジアの経済拠点へのアクセスの良さが挙げられています。また、世界で最も最低賃金が高い国だとも言われており、低所得な労働者がいないことも魅力だとのこと。
また、AfrAsia Bank Limitedのレポートでは、「国全体の資産に対する富裕層が保有する資産の割合」から見た「平等な国ランキング」も掲載されていて、日本が1位になっていました。AfrAia Bank Limitedの分析によると、日本は「中流層」が非常に多い一方で、「超富裕層」が非常に少ないことが理由だとのこと。具体的には、資産が10万ドル(約1190万円)以上、100万ドル(約1億1190万円)未満の「中流層」が3500万人もいるのに比べて、資産が10億ドル(約1120億円)を超える「ビリオネア」は34人しかおらず、貧富の差が激しいアメリカや中国などと比べて圧倒的に少ないことがわかります。
https://i.gzn.jp/img/2019/04/19/millionaire-map/hnwi-migration-2019-1_m.png
https://gigazine.net/news/20190419-millionaire-map/
同調査ではこのほかにも、若年層を中心に化粧品やファッションのサブスクリプション(定期購入)サービスの利用が増えていることや、ハイブランド商品でもアプリ経由の購入が2割以上を占めることが取り上げられている。詳細なデータは、同社運営のWebサイト「Marketing Research Camp」でダウンロードできる。