「友達には話していない」という人がほとんど!
アラサーで貯蓄が1000万円ある人など、たくさん貯めている人に取材をしてきたガイドですが、「貯めていることを、友達に話していますか?」と聞いてみると…答えはどうだと思いますか?
実は、ほとんどの人が“NO”なのです。
その理由は、以下のように話してくれます。
●友達が「お金ないよね~全部使い切っちゃう」というと、私も「うん、このお給料じゃね~」なんて話を合わせています。
●「しっかり貯めている」と友達に話すと、「節約してたんだ…このランチ代も高いと思われちゃったかな」
「ディナーに誘うと、お金がかかると思って断られちゃうかな」などと友達に勘違いされそうなので、言いません。
●私は洋服もメイクも大好きだし、友達と遊びに行くのも好き。友達と一緒にいるときはお金の話をしないので、
まさか私が1000万円も貯めているなんて、誰も思わないと思います。
●お金の話をすると、「お金が大好き♪な人」だと勘違いされそうので、一切しません。
つまり、お金の話をすることで、友達から価値観が違うと勘違いされ、これまでどおりのお付き合いができなくなることを恐れて、
話さないことが多いのです。
「心を許せる親友だけには話す」という人も
ところが、貯蓄について誰にも話していないわけではありません。職場の同僚やたまに会う友人には話さなくても
「心を許せる親友だけには、お金の話をする」という人も多くいます。その親友とは、以下のような関係性だと話してくれました。
●一人暮らしで仲のいい親友同士、「お金を貯めるために、自炊をがんばろうね」と、安く簡単においしくできる料理のレシピの情報交換をしています。
●職場の仲のいい友達と、職場の財形貯蓄や福利厚生の情報などを、ランチの時に話します。
●お金の話は奥深く、幅広く、なかなか勉強が追いつかないので、貯蓄や投資、保険などについて書かれた本を読み、親友と「この本良かったよ」などと教えあっています。
●親友とは、お金の価値観も近いので、お金の話をしても関係が壊れることがありません。「今回のディナーは奮発しよう」「今回はランチで節約しよう」などと、お互いの気分などにあわせてお店を選んでいます。
いかがでしょうか。具体的な貯蓄額は言わないとしても「貯蓄に向けてがんばっている」「そのために出費のメリハリをつけている」
という親友がいれば、日々の貯蓄意識も高まり、お金に関するさまざまな情報交換ができるものです。
信頼できる相手であれば、「あの子、すごく貯めこんでいるんだって~」「だから最近付き合いが悪いんだね」などと、
ちょっと意地悪く言われることもないですよね(笑)。
同僚や知人の「お金がない」は、本当とは限らない
つまり、あまり親しくない人の「お金がない」という話は、真実とは限らないというわけです。
計画的にしっかりお金を貯めていることを、周りの人に話していないだけかもしれません。
「うちはお給料が少ないから、みんな貯めていないだろう」と思っていても、斜めの席のAちゃんは、いつの間にかしっかり貯めているかもしれません。実際、これまで私が取材をしてきた方のなかには、ファッションやメイクもキラキラで、いっけん貯蓄にはほど遠いように見える女性でも、しっかり貯蓄をしていることが多々ありました。
メリハリをつければ、楽しみと貯蓄の両立は可能なのです。
少し話がそれますが…もし、親しい人から貯蓄の相談をされたら、「あなたは信頼できる」と考えているからこそ、話してくれていると思ってください。その人の「お金を貯めたい」という根源には、成し遂げたい夢や自分自身が変わりたいという思いが、必ずあります。親しいあなただからこそ、ぜひ応援してあげてほしいと思います。
(注:親しくない人からのお金の話は、まれに詐欺などの可能性もありますので、十分ご注意くださいね)
貯蓄については、よほど近い関係性でない限り、話題にならないものです。「貯めるかどうか」「どれくらい貯めるか」「どれくらい貯められるか」について、周りの様子にあわせるのではなく、 ぜひ自分自身のなりたい姿にあわせてじっくり考えてみてください。それが、自分自身の人生を生きることに、必ずつながっていくと思います。