金融業界のロビー団体「フランクフルト・マイン・ファイナンス」のマネジングディレクター、 フベルトゥス・フェイト氏は20日までに、金融関連企業が、英国の欧州連合(EU)離脱に備えて、 月内に1000人余りの人員をフランクフルトに移すとの見通しを明らかにした。
それによると、銀行は2019年3月までに新しいEU本部を稼働させるため、現地採用を加速させるとともに 人員を英国から移している。
プロフェッショナルサービス企業は銀行の動きを見越して数百人を移動させたという。今後数年間に 最大1万人の雇用がフランクフルトに移ると同氏は予想している。
米ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどが、英国の離脱後にEU域内の顧客に サービスを提供するためフランクフルトに新たなトレーディング拠点の設置を進めており、 リスク管理者やコンプライアンス(法令順守)担当者、情報技術専門家など多様な人員を採用している。 (ブルームバーグ Gavin Finch)