1: バロキサビルマルボキシル(鹿児島県) [ニダ] 2020/03/02(月) 22:13:54.86 ID:DSOteXfB0● BE:203070264-PLT(24736)
新型コロナウイルスによる感染症の拡大は日本経済に大きな影を投げかけている(以下これをコロナショックと呼ぶ)。今後、2020年1~3月期の経済の実態が明らかになるにつれて、このコロナショックの深刻な全体像が見えてくるはずだ。ショックが日本経済に影響を及ぼす主なルートは次の3つである。
第1は、サービス輸出の減少だ。国内総生産(GDP)では外国人観光客の消費はサービスの輸出となる。
コロナショックで既に中国人観光客の来訪はほぼストップしており、中国以外の観光客も減少傾向だ。
このサービス輸出の減少は観光業、商業施設など関連業界に大きなマイナスの影響をもたらしつつある。
第2は、財の輸出の減少だ。1~3月期の中国経済はゼロ成長に近くなる可能性がある。
中国経済(世界のGDPの16.3%)の減速は需要面から世界経済全体を大きくスローダウンさせる。
供給面では今や世界に部品の供給網が網の目のように張り巡らされている。その中心である中国の生産が一部にせよ止まったら、世界の供給網全体が目詰まりを起こす。こうした需給両面での影響により、世界貿易は大きく鈍化し、日本の財の輸出も大きく減るだろう。第3は、不要不急の外出が控えられる
ことによる経済活動の萎縮だ。既にレジャー関連の外出が控えられており、会議や催し物も相次いでキャンセルされつつある。その不要不急の判断は人々の気分次第という面があるので、感染への不安が増幅するほど消費支出の減少幅も大きくなる。
以上を総合すると、コロナショックの衝撃はリーマン・ショック並みとなりそうだ。感染の収束次第だが、4~6月期も同様の負の影響が続くかもしれない。ただ、どう考えてもこのショックは一過性なので、一旦感染が収まれば、V字回復になるはずだ。「リーマン・ショック級の影響が出るが一過性」。
これが今回のコロナショックの特徴だ。政府は過去に何度も緊急経済対策を打ち出してきたが、 今こそ本物の緊急経済対策の出番である。政策対応は「短期的なショックが長期的な停滞につながらないようにする」ことを主眼にすべきだ。信用保証などで短期的な売り上げの落ち込みが雇用や経営に影響しないように配慮すべきだろう。 (隅田川)
https://r.nikkei.com/article/DGKKZO56213140Y0A220C2EN2000?s=4