1:海江田三郎 ★ 2015/08/08(土) 16:37:41.61 ID:???.net
http://www.nikkei.com/money/features/37.aspx?g=DGXMZO9013085004082015PPE001
ネット証券大手、SBI証券執行役員の坂本英文商品開発部長は「現物株や株のETFを持つ個人投資家が原油の高いボラティリティー(変動率)に反応。 分散投資に動いている」と話す。原油への投資は外国為替証拠金(FX)取引同様にハイリスク。 先行きの価格が一段安になるか、反発するかの読みも難しい。だが、株式の値動きに飽き足りない投資家が、ハイリターンを求めて資金の一部を投じている格好だ。
特に増勢が目立つのが野村グループ発行の「原油ダブル・ブルETN」だ。東京商品取引所の円建て原油の2倍の値動きをする指数に連動する。7月末の発行数は1448万口と昨年末の30.2倍に達した。同じ野村発行のETF「原油インデックス連動型上場投信」も10.1倍の5865万口になった。円換算のWTIに連動する。シンプレクス・アセット・マネジメントのETF「WTI原油価格連動型上場投信」も伸びている。 これらの金融商品は東京証券取引所に上場されており、株式と同じ感覚で投資できる。SBI証券の投資家(ファンドなど法人も一部含む)の場合、 株式などすべてのETF・ETNへの投資額は、今年1月から7月末までの買い付け注文の1件平均で614万円。 このうち原油など商品ETF・ETNは65万円だった。ETF・ETNに限ると、原油など商品への投資額は全体の1割程度であることがわかる。 原油の投資家は現物株や株のETFで数年以上の経験があるベテランが多い。 栃木県で農林水産業を営む50代男性は「値動きが大きい点に興味がある。値上がりを狙って買い付けた」と話 熊本県の会社役員の40代男性は「WTIは底値圏にあると考え積極的に投資している」。 「資源関連に投資したかった。原油価格は長期的に良くなると思う」というのは埼玉県の自由業の50代男性だ。 投資対象が多彩になってきたことも裾野が広がる一因だ。原油投資といえば、かつては石油の元売り会社や開発会社の株しかなかった。 しかし、ネット証券大手、楽天証券では石油株以外に14種類の金融商品を取引できる。
内訳は国内の原油ETF・ETNが4、海外のエネルギーETFが2、エネルギーインフラとシェールガス・オイル関連の投資信託が2、 原油先物を対象とする有価証券の一種のeワラントが4、東商取とニューヨークの先物が2だ。 明井良株式デリバティブ事業部長は「原油は100ドル時代が長かったので割安感がある。中長期の値上がりを期待し、 自分に合うものを選んでいる」と指摘する。ETF・ETNなどは年100万円までなら少額投資非課税制度(NISA)の対象になるため、NISAを利用する人もいる。
気になるのが今後の価格だ。価格を大きく左右するのが需給だが、当面は緩和傾向が続く見通し。石油輸出国機構(OPEC)は 昨年11月の総会で生産目標の据え置きを決めたが、これは現状の増産を追認したもの。 米国のシェールオイルの生産量も技術革新による生産性向上などから高水準にある。核問題で最終合意に達したイランの輸出も拡大しそう 米エネルギー情報局は今年の原油・粗油の過剰供給は日量200万バレル弱になるとみている。 WTI先物は3月に1バレル40ドル台前半の底値をつけた後、60ドル台まで戻した。しかし7月以降は再び弱含み、現在は40ドル台半ばで推移している。 今後さらに下落する可能性もある。 価格が下がれば下がるほど利益を得られる金融商品への関心も高まっている。日経・東商取原油インバース指数(グラフB)に連動する 野村グループ発行の「原油ベアETN」だ。今年に入って発行口数や売買金額が増えている。 東商取の原油先物にも、先安をにらんで売りから入る個人投資家が増えてきた。非当業者のポジションを見ると 7月末の売り建玉は2万5221枚(枚は最低取引単位)。直近底値の7月1日比で13%多い。 「主力の金の投資家の一部が原油にシフトしている面もある」(ネット商品、北辰物産の岩田康男事業開発グループ部長)という。 市場の厚みを示す東商取の取組高(未決済残高)が原油と金の明暗を映し出す。7月末の原油は4万6493枚と前年同月末の2.7倍だが、逆に金は7%減っている 原油への投資で十二分に注意すべきなのが株式以上に値動きが荒い点だ。 需給が緩くても地政学リスクが高まれば再上昇する可能性がある。「リスク資産」を意識した抑制的な投資が望ましい。 実際には産油国が多い中東情勢や消費国である米国、中国の景気動向など専門知識も必要。世界の動きを注視しつつ慎重に投資する姿勢が欠かせない
ネット証券大手、SBI証券執行役員の坂本英文商品開発部長は「現物株や株のETFを持つ個人投資家が原油の高いボラティリティー(変動率)に反応。 分散投資に動いている」と話す。原油への投資は外国為替証拠金(FX)取引同様にハイリスク。 先行きの価格が一段安になるか、反発するかの読みも難しい。だが、株式の値動きに飽き足りない投資家が、ハイリターンを求めて資金の一部を投じている格好だ。
特に増勢が目立つのが野村グループ発行の「原油ダブル・ブルETN」だ。東京商品取引所の円建て原油の2倍の値動きをする指数に連動する。7月末の発行数は1448万口と昨年末の30.2倍に達した。同じ野村発行のETF「原油インデックス連動型上場投信」も10.1倍の5865万口になった。円換算のWTIに連動する。シンプレクス・アセット・マネジメントのETF「WTI原油価格連動型上場投信」も伸びている。 これらの金融商品は東京証券取引所に上場されており、株式と同じ感覚で投資できる。SBI証券の投資家(ファンドなど法人も一部含む)の場合、 株式などすべてのETF・ETNへの投資額は、今年1月から7月末までの買い付け注文の1件平均で614万円。 このうち原油など商品ETF・ETNは65万円だった。ETF・ETNに限ると、原油など商品への投資額は全体の1割程度であることがわかる。 原油の投資家は現物株や株のETFで数年以上の経験があるベテランが多い。 栃木県で農林水産業を営む50代男性は「値動きが大きい点に興味がある。値上がりを狙って買い付けた」と話 熊本県の会社役員の40代男性は「WTIは底値圏にあると考え積極的に投資している」。 「資源関連に投資したかった。原油価格は長期的に良くなると思う」というのは埼玉県の自由業の50代男性だ。 投資対象が多彩になってきたことも裾野が広がる一因だ。原油投資といえば、かつては石油の元売り会社や開発会社の株しかなかった。 しかし、ネット証券大手、楽天証券では石油株以外に14種類の金融商品を取引できる。
内訳は国内の原油ETF・ETNが4、海外のエネルギーETFが2、エネルギーインフラとシェールガス・オイル関連の投資信託が2、 原油先物を対象とする有価証券の一種のeワラントが4、東商取とニューヨークの先物が2だ。 明井良株式デリバティブ事業部長は「原油は100ドル時代が長かったので割安感がある。中長期の値上がりを期待し、 自分に合うものを選んでいる」と指摘する。ETF・ETNなどは年100万円までなら少額投資非課税制度(NISA)の対象になるため、NISAを利用する人もいる。
気になるのが今後の価格だ。価格を大きく左右するのが需給だが、当面は緩和傾向が続く見通し。石油輸出国機構(OPEC)は 昨年11月の総会で生産目標の据え置きを決めたが、これは現状の増産を追認したもの。 米国のシェールオイルの生産量も技術革新による生産性向上などから高水準にある。核問題で最終合意に達したイランの輸出も拡大しそう 米エネルギー情報局は今年の原油・粗油の過剰供給は日量200万バレル弱になるとみている。 WTI先物は3月に1バレル40ドル台前半の底値をつけた後、60ドル台まで戻した。しかし7月以降は再び弱含み、現在は40ドル台半ばで推移している。 今後さらに下落する可能性もある。 価格が下がれば下がるほど利益を得られる金融商品への関心も高まっている。日経・東商取原油インバース指数(グラフB)に連動する 野村グループ発行の「原油ベアETN」だ。今年に入って発行口数や売買金額が増えている。 東商取の原油先物にも、先安をにらんで売りから入る個人投資家が増えてきた。非当業者のポジションを見ると 7月末の売り建玉は2万5221枚(枚は最低取引単位)。直近底値の7月1日比で13%多い。 「主力の金の投資家の一部が原油にシフトしている面もある」(ネット商品、北辰物産の岩田康男事業開発グループ部長)という。 市場の厚みを示す東商取の取組高(未決済残高)が原油と金の明暗を映し出す。7月末の原油は4万6493枚と前年同月末の2.7倍だが、逆に金は7%減っている 原油への投資で十二分に注意すべきなのが株式以上に値動きが荒い点だ。 需給が緩くても地政学リスクが高まれば再上昇する可能性がある。「リスク資産」を意識した抑制的な投資が望ましい。 実際には産油国が多い中東情勢や消費国である米国、中国の景気動向など専門知識も必要。世界の動きを注視しつつ慎重に投資する姿勢が欠かせない