【社会】敵は「貧困」であって「富裕」ではない…マヌケさを感じてしまう「反富裕」デモ、敵が見えにくい貧困問題解決の落とし穴

http://diamond.jp/articles/-/62601
「反富裕」という言葉がある。
言いたいことは分かる。経済的格差をなくし、貧困をなくし、社会的・経済的弱者も幸福に暮らしていける社会を作ること。そこをめざす姿勢や考え方を批判はしない。というか、その点については同感だ。
■「反富裕」と「反貧困」の大きな違い
反富裕がなぜマヌケなのか??それは、この言葉を聞いたときに、「おいおい、どっちに向かって石を投げてんだよ?(方向が違うだろう?)」と感じさせてしまうからだ。
同様の目的を持ったスローガンとして「反貧困」という言葉もあるが、こちらはめざすところは同じでも、強いメッセージ性がある。 説得性もある。
そもそも「反戦」とか「反核」とか、「反?」という言葉は「?をなくす」という意味が含まれている。戦争をなくす、核兵器をなくすことをめざすという意味合いだが、これは分かりやすいし、活動の方向性としても(方法論的な議論は別にして)間違ってはいない。
「反貧困」も同様だ。「貧困をなくす」ということは、日本に限らず世界的な課題だし、普遍的で大きな課題でもある。
しかし、富裕層ビジネス業界においても「本当の富裕層は存在しない」と言われるこの日本において、富裕層をなくすことが本当に(日本における)貧困の問題を解決するかというと疑問だ。日本という社会はすでに富裕層からは十分に金を取っているという議論もある。
こちらのブログ(http://alicewonder113.blog.fc2.com/blog-entry-54.html)によれば、日本は法人税も高く、年収5000万円以上のフローリッチ層への税率もイギリスに次いで2番目に高い。
■グローバル化の負の側面「中間層の崩壊」
また、そもそも貧困問題の解決とは、まさに「貧困をなくす」ことが課題であり、「富裕(層)をなくすことではない。全員がリッチになることに反対する人はいないが、全員が貧しくなることを望む人はいない。
そんな「幸福な社会」がなぜ崩壊したかというと、簡単に言えば中間層が崩壊しつつあるからだが、なぜ、そうなるかというと長くて複雑な話になるので別の機会にしたいと思うが、ものすごく簡単に言えば「世界中の人たちの給料が均一化する方向に向かう時代に入った」 からだ。
だからこそ、日本における反貧困のテーマも、まさに「中間層の復活」にあるべきだと思う。貧困層を中間層に引き上げることができれば、日本における貧困問題は解決するはずだ。
(>>2以降に続く)
数年後に日本には億万長者(資産1億円以上)が200万人くらい増えて400万人を超える、という予想もあるが、仮に400万人から1億円の資産を奪ったところで400兆円。これを社会的弱者にばらまいたところで、社会保障費が年間110兆円の日本では、たった数年で食いつぶすだけのことにしかならない。
日本の貧困問題を解決するためには「反富裕」ではダメなのだ。要するに、貧困問題に関わる人たちにとっての敵は「貧困」であって「富裕」ではないのだが、「反富裕」という言葉には、「敵を間違えているぞ」というマヌケ感が内包されているというわけだ。
■本当の敵が見えにくい貧困問題
ただ、僕は「反富裕」を唱えている若者たちをバカだと言うつもりはない。むしろ、そこにいまの社会変革をめざす若者たちの困難さが現れていることに着目したい。つまり、敵を間違えるということは、それだけ敵が見えにくい状況なのだということを、大人も若者も理解してほしいということだ。
社会変革を運動化、ムーブメント化するには、敵が必要だ。最近、京都大学の学生寮に100人を超える警官が踏み込んで、かつての学生運動を懐かしく思い出した人も多いと思うが、かつての学生運動は、敵が分かりやすかった。それは安保であったり、自民党政権であったり、アメリカの帝国主義だったり、大企業だったりしたわけだが、目に見える敵がいた。
それに近年、世界各地で行われている各種の占拠活動も、たとえば「ウォール街を占拠せよ」では、敵はまさにウォール街の投資銀行だったり、香港の広場を占拠した学生にとっての的は中国政府だったりして、とにかく敵が見えやすい。
しかし、日本や欧米先進国の貧困問題、正確には中間層の崩壊問題の本当の敵は「資本主義」、正確には「行きすぎた資本主義」だ。
近年、日本や欧米先進国で激増している社会貢献を志す若者の本当の敵もこの「行きすぎた資本主義」なのだが、これはまさに「見えない敵」だ。だから、分かりにくいし、ムーブメント化しにくいし、敵を間違うことも起きる。
■街頭デモよりもっと有効な方法を
また、敵があまりに巨大すぎるという問題もある。数年前、原丈人氏が「公益資本主義」を唱え、優秀な若手経営学者や経営学を専攻する大学院生などを集めて、新しい新主義を生み出そうとしたことがある。当時から僕も「公益と資本主義の融合」というテーマを抱えていろいろ仲間と議論していたので、原氏の呼びかけに応じて連絡し、何度かお会いしたが、原氏自身も「公益資本主義」理論の確立は相当に困難だし、時間もかかるだろうと認めていた。
それだけ資本主義とは、やはりとてつもなく大きくて高い壁。多くの人にとって、特に学生にとっては大きすぎるテーマなのだ。
ちなみに、前回の記事で「日本の学生の社会貢献シーンはようやくソーシャルビジネスのフェーズに入った」と伝えた。何年も前から、社会貢献する学生が急増してはいたが、実はその実態はボランティアやチャリティ活動でしかなかった。
そして、彼ら彼女らは本能的に「社会問題の解決のためには、新しい価値を生み出すことが重要だ」ということを察している。
本来、資本主義の本質は金儲けではなく、新しい価値を生み出すことにある。垣内氏が唱える「バリア・バリュー」のようなソーシャル視点で新しい価値を生み出すコンセプトを積み重ねていくところに、新しい資本主義も生まれてくると思う。「反富裕」を唱える若者たちも、そこをめざすべきだろう。
(以下略)
自分たち富裕層の勝ち組にテロするなって記事
お前ら富裕層が主張してきた自己責任だよ。
日本じゃ金持ってる奴は法律無視していいみたいな空気があるからなぁ
立派な敵だわ
ビバ反富裕!
農地解放と同様に資産解放(所得税の累進制と相続税の強化)こそ正義。
それやった国は歴史上にいくつかあるけど、
一時的分配の見返りにそのあとの経済が死んで長期的にはマイナスだな。
そりゃ一番金稼ぐのが上手い連中を一掃すれば、国丸ごと金が稼げなくなるのは自明の理さね。
底辺だからこういうド低脳な考え方になるのか、ド低脳だから底辺なのか?
公平さと仕事や情報を得る機会が無いと恨むし、偏るわな。
貧困層同士でバトルロワイヤルやろうぜ!!
勝者は敗者の財産を総取りってことで。
貧困層が減って、その中から富裕層が増えるという一石二鳥の提案!
反貧困は自助努力を促進しますとかいろんな理屈が付けたされているが
結局、富裕者が倫理的な達成感を得る遊びに過ぎない
それで済むうちは幸せと言うもんだ
アンチなら叩くだけで何を主張するわけでもなく、
プロテスト(抗議)なら、富裕層に何をしろと抗議するのか?
裏切り者などと呼んで叩くんだよなw
貧乏人など弱者ほど妙な連帯感や仲間意識があるみたい
つるんで愚痴言うのが好きなだけだよ、仲間だとかいうけど困った時の手のひら返しの速さは貧困層は凄い
俺自体が貧困層出身だからそれは骨身にしみているよ、逆に余裕のある富裕層は一度自分の口から言ったことを簡単には撤回しない、例え自分が損をしようともね
社会福祉や国家財政は貧乏な国民に消費税で押しつけてる。
孫や柳井がもっと社会に還元すれば日本の景気も良くなる。
でも成功者達はそれをしないから、
やっぱり貧乏な庶民は富裕層を敵とみなすしかない。
貧困はなるべくしてなった怠け者
税金も優遇されてる
分かっているのに騙そうとするずるい人達だ
高度成長が望めない先進国はそれより富濃偏在を解消していかないと
別におかしくはない。
どっちが正しいかは自分が金持ちか貧乏かできまる。
富裕とか貧困という概念自体が存在しないからだ
要は格差をなくせということだな