【製造】日本は世界最多の半導体工場閉鎖国 – 過去10年のデータをIC Insightsが分析

米IC Insightsは、最近発表した調査レポート「Global Wafer Capacity 2019-2023(世界のウェハ生産能力 2019~2023)」において、「過去10年間(2009年~2018年)に、世界中の半導体メーカーは合計97のウェハファブ(前工程)を閉鎖または他目的に転用した」との調査結果を発表した。
2010年代半ばに半導体企業の合併と買収が急増しファブが余剰になったうえに、20nm以下の微細プロセス技術でICを製造する企業が増えたため、そうした微細プロセスに対応できず、かつ生産効率の悪い小口径ウェハファブは企業活動におけるコスト削減対象になっている。
2009~2018年の10年間に閉鎖あるいは他目的に転用されたウェハファブ数をウェハサイズ別で見ると、もっとも多いのが150mmウェハで42ファブ、ついで200mmmの24ファブとなっており、最大口径の300mmは10ファブの閉鎖に留まっている。IC Insgihtsによれば、300mmファブを最初に閉鎖に踏み切ったのは、Infineon Technologiesから分離独立し、2009年に廃業したDRAMメーカーのQimondaであったという。
また、直近の2018年には、3つの150mmウェハファブが閉鎖または他目的に転用されたが、そのうち2つはルネサス エレクトロニクスの製造担当子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリングの高知工場(元は1986年創設の三菱電機 高知工場)と、滋賀工場で、高知工場はアナログIC、ロジックIC、ディスクリート半導体などの製造を担当していたが全面閉鎖となり、異業種の丸三産業に売却。丸三産業では、コットン・オーガニックコットンを用いた製品の製造工場になる模様である。また、滋賀工場は生産ラインの集約が行われ、現在は光学デバイスのラインのみとなっているようだ。
2018年に閉鎖された3つ目の150mmファブは、米国ミネソタ州ブルーミントンにあるPolar Semiconductor(現 サンケン電気)のFab 1である。このファブはアナログ半導体やディスクリート半導体の製造を担当するほか、一部ではファウンドリサービスも提供していたという。
新たなウェハファブの建設コストや製造装置コストの高騰ならびに、そして多くの半導体企業のファブライトやファブレスへの移行が進んでいることから、IC Insightsでは今後数年間のうちに、さらに多くのファブが閉鎖されると予測している。
すでに5つのファブの閉鎖や目的変更が発表されている。1つ目は、Samsung Electronicsの300mmメモリファブ(Line 13)で、2019年中にイメージセンサを生産するファブに生まれ変わることになっている。2つ目は、スコットランドのグリノックにあるTexas Instruments(TI)の200mmアナログICファブ「GFAB」で2019年6月までに閉鎖される見込みである。3つ目および4つ目は、ルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリングの2つの150mmファブ(志賀工場のシリコンラインと山口工場)で、2020年から2021年にかけて閉鎖される予定となっている。いずれも元はNEC系列の主力工場であった。そして5つ目が、Analog Devices(ADI)の米国カリフォルニア州ミルピタスにある150mmファブで、2021年2月までに閉鎖することが計画されている。同工場はもともと、ADIが買収したLinear Technologyが所有していた古いファブである。
なお、2009~2018年に閉鎖あるいは他目的に転用されたウェハファブ数の地域・国別内訳を見ると、日本の半導体サプライヤが、ほかのどの国/地域よりも多い36ファブの閉鎖を行っている。この間、北米では31ファブが、欧州では18ファブが、そして日本を除くアジア太平洋地域では12ファブがそれぞれ閉鎖されているが、この間、日本だけ、新たなファブがほとんど立ち上がっていないことから、IC Insightsでは、日本が全世界の半導体設備投資の5%ほどしか占められていないことは、不思議ではないと指摘している。 https://news.mynavi.jp/article/20190305-783350/
日本の経営者がクズすぎた。
その上民主党政権下で円高を放置された。
さらに技術者が海外企業に雇用と言う形で技術を売った。
何でこうなるのか?解明する必要がある
ここまでひどいと経営者の判断とか会社の方針とか、そんなレベルの問題ではなく
税制や貿易体制も含めた国家の問題としてとらえるべき
また財務省案件だと思うけどな
日本の半導体産業にトドメを刺したあの政権ね
本の直接の宣伝にならないように書評をのせるけど、
この『日本「半導体」敗戦』が出版されて話題になったのが2009年なので、そこら辺が境目なのかも。
【書評】なぜ負けたのか?――『日本「半導体」敗戦』:安藤怜のロンドン灯:オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/london/2009/12/post-304a.html
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そのことに対して空調設備の電気代がかかりすぎるから不向きとパナソニックは指摘してるが
それにより売り先の国の技術力が上がり、回り回って日本の産業界の首を絞めるようになる。
半導体産業も同じ構図かな
業界の人間だけれどぜんぜん違うヨw
半導体産業は巨大な設備が必要で、毎年、数千億、下手すると1兆円近い投資を続けなければならないんだよ
日本のサラリーマン経営者には、そんな判断が出来なかったってこと
特に日本の半導体会社は、一部門に過ぎないから、他部門からの反対もあるね
生き残れるのは創業者が健在の独裁体制企業か、米国みたいにアグレッシブな投資を許容する国だけ
なるほど
投資規模が桁違いに大きいわけか
米国のAMD社だがね
半導体製造会社だったが業績がイマイチだった
そこで投資会社が出てきて、まず開発部門と製造会社を分社化
普通は開発部門に資本を集中して、製造会社を切り捨てるって思うだろう?
だがやったことは、製造会社にアブダビのオイルマネーを引き入れて、一大製造拠点として復活
こんな発想、日本のサラリーマン経営者には無理ってこと
アメリカの強引な知的財産権ビジネスに押し切られている感じもする。
特に、ソフトウェアの著作権。
あれほど、欠陥だらけなのに、物真似の欠陥修繕製品を作れない。
膨大な知的財産権や訴訟で固められて、物真似製品を許さない。
巨大な投資の体力勝負で、圧倒的なシェアで、巨利を得ると、その資金力で周辺ビジネスを買い占めてゆく。
そうやって、周辺製品をすべて包囲されてしまえば、もう、価格交渉力は残らない。
今更、Intelに対抗するCPUの会社を作る気など起きないだろうし、
Microsoftに対抗するOSを作る気も起きないだろう?
中国に負けずにパクればいいじゃん
プラザ合意の為替操作拒否や、その後の金利引き上げすらできなかった日本政府に、
アメリカに逆らえる力があるとも思えない。
> プラザ合意の為替操作拒否や、その後の金利引き上げすらできなかった日本政府に、
あのさプラザ合意を境に日本人の消費生活水準が段違いが向上したわけだけど?
ずっと国民貧乏で安い輸出ドライブをかける社会が理想だとでもいうのかな?
丁度プラザ合意の頃にIBMスパイ事件(by富士通日立)が有ったのよな。
その昔、富士通の汎用機の中に古いS/360のJCLが残ってたのを見た記憶が残ってる。
85年まではニクソンショック以来の停滞続けてたと言っても過言じゃないのでは?
低金利政策の結果企業収益上昇に国内消費向上の高サイクルを実現したのは事実。
消費税導入自体は所得減税である程度緩和されとったが、実態ある設備投資に枷を掛けたのも事実。
有価証券や固定資産たる土地に投資対象が集中したのは、そこらへんの要因も大きいのでは?
消費税率引上げの度に国力が落ちてる印象は強いんだが、導入時位しか好景気だった時が無いような。
> 有価証券や固定資産たる土地に投資対象が集中したのは、そこらへんの要因も大きいのでは?
有価証券に企業の資金が流れ込んだのは、簿価会計なんてインチキ会計をやっていた
日本ルールが裏目にでて、なら簿価分離方式で投資すればおいしく頂けるじゃん。
って大企業が一斉に証券会社に金を流したからだよ。
日本の製造業が強かったのは簿価方式による会計制度で保有していた土地や株が
値上がりしてそっちが信用創造してくれたからで、実業の製造業の方では赤字にさえ
ならなければ、土地と株が寝てるだけで勝手に稼いでくれた。
これがものづくり国家日本の実態だったんだよ、土地と株が値上がりしなくなったら
非効率で採算の悪い経営と製品だけが残ってあとはごらんの通りだ。
日本の半導体神話なんか土地バブルでタダ同然で工場建てられただけのことじゃないの?
別にIntelやMicroSoftを持ち出さなくても、日本のライバルはサムスン電子やTSMCでも良いかとw
やり方は幾らでもあったが、サラリーマン経営者には無理だね
円安にして日本人の人件費を下げ続けて投資できないって
製造業はもう期待できないね
人件費でも、削ってもよい人件費と、削ってはいけない人件費があると思うが?
個人投資家でもそうだが、投資は玉石混交でも、玉よりも石のほうが多い。
目をつぶって投資しても、大半は石。
で、大金を見せびらかせば、尚更、寄ってくるのは詐欺師ばかり。
味噌も糞も同じにしか見えない経営では、投資が成功するはずはない。
コンパイル(事前解釈)とインタープリタ(都度解釈)指定を混在させたり変更できる、
言語兼OSだ。
また、ROLL BACK(更新の取り消しや選択)機能を組み込んだほうがよいのではないか?
と思っている。
さらに、書き込み禁止をハードウェアスイッチで切り替えるRAM部分を増やすのと、
アプリ内で、書込み禁止(プログラム部分)を明示させることで、
INSTALL時に、ROM化可能なRAM部分にアプリのプログラム部分をINSTALLさせることで、
ウイルスなど外部からの改竄に強い、SWITCH-ON即起動型カスタマイズができるOSとか。
エルピーダもルネサスも官民で支援したのに
フォードやクライスラーやGMは、外国車ずるいとかいつまでも泣き言言ってない。
逆に言えば米国でさえ政府が助けると企業の競争力が衰える
パンナムなど税金で救済するほど腐っていって航空業界で学習したのかな
むしろサラリーマン経営者のほうが失敗しても全てを失う恐れがないので功名心から甘い見立てでポンポン大型投資に踏み切る
21世紀でいえば液晶プラズマ原発あたりが代表格
半導体は大型投資すれば踏みとどまれたレベルじゃない大惨敗だっただけ、東芝以外は
20世紀はマスプロこそが勝利の鍵で規模と資本があれば
他は少々ダメでもなんとか体裁がついたからな
そこで日本は国家を挙げて国民の貯蓄をコントロールして
指定産業の勃興させて戦後復興させたわけだけど
そのモデルなんてとっくに壊れているのにまだそれをやってるんだ。
追加すると半導体でも40nm ~65nm くらいまでは国内電機メーカー各社自前で突き進んでたからな
既に巨額投資の殴り合いになってたこの手前で投資に臆病になってファブレスファブライト化もしくは
ファウンダリビジネスに転換できてたら随分違ってただろうに
半導体専業でもなくこんなことして生き残れたのはサムスンと東芝くらい
上司によく見られたいってのが行動原理になってる。
リーマン経営者はすべてとは言わないが、ほとんどアホ。
そもそも出世して管理職になりたいって人が少なかったり
そうの傾向はありますが、管理職になって自分の優秀さをアピールしたい人もいます。
アメリカの半導体産業は絶好調ですが?
典型的なバブル企業なんだよ。
B747を世界に先駆けて損切りしちゃうような
経営感覚も持っている
だから株価が上がったらどこも好調になっただろ。
新聞社が不動産業に支えられているように、
製造業も株と土地が本業なの。
この本質を見えないやつが多いこと多いこと。w
それって円高になったら壊滅するよね?
そうなったらまた「政府が悪い」って同じ泣き言を吐いて責任回避するのか?
日本経営はもうお話ならないんだよ。
雇用を守るんだという方針を破壊したのが
白川円高
当時の地獄は忘れられない