1:ジャーマンスープレックス(東京都)@\(^o^)/ 投稿日:2015/06/07(日) 05:15:44.20 ID:LDmmPER60.n
7日に就任1年を迎えるウクライナのポロシェンコ大統領が国の債務不履行(デフォルト)の危機にさらされている。国際支援を仰ぐが、外国投資家との債務減免の交渉は難航。親ロシア派との紛争で経済は疲弊し、国民の不満の矛先が現政権に向けられようとしている。
デフォルトに陥る恐れが高まったのは、相次ぐ金融破綻(はたん)で2月に通貨フリブナが暴落し、外貨準備高も減り続けて、対外債務の負担が一気に増したからだ。
国際通貨基金(IMF)は3月、国内の経済改革を条件に総額400億ドル(約5兆円)の新たな支援策をまとめた。難題は、このうち153億ドルについては、ウクライナ国債などを持つ投資家らと協議し、債務の減免に合意して
もらわなければならないことだ。
3月末のウクライナの対外債務329億ドルに対し、4月の外貨準備高は96億ドルしかない。IMFからの融資が当面のデフォルト回避のための命綱だが、今月予定される次の融資が実行されるかどうかは投資家らとの協議の前進が条件になっている。
ウクライナ政府は5日に米運用会社など投資家の代表と交渉を持ったが、物別れに終わった。ロンドンの野村インターナショナルのドミトリ・ペトロフ氏は「IMFの融資がないと債務返済にあてる外貨が足りず、9月にも返済できなくなる恐れがある」とみる。
もう一つの難題はロシアへの対応だ。ロシア政府系基金もウクライナの債権を持つが、債務カットなどに反対するのは必至だ。ウクライナ政府が一方的に踏み切れば、デフォルトとみなされる可能性がある。
今年のウクライナの経済成長率はマイナス9%の見通しで、通貨下落で輸入品の価格が急上昇。4月のインフレ率は60%に達した。4月から一般家庭のガスの最低料金が3・6倍になった。電気料金も2年間で3・5倍に引き上げられる。
デフォルトになると、さらに通貨が下落し、国民生活の混乱が広がる。親欧州路線を強調してようやく求心力を保ってきたポロシェンコ政権が国内外で信用を失って、身動きがとれなくなる事態が避けられない。
http://www.asahi.com/articles/ASH662498H66UHBI004.html