【経済】ブロックチェーン計画、米金融界で「夢と現実の差」露呈

2018年3月29日 / 04:28 / 9時間前更新 [ニューヨーク 27日 ロイター] – 米金融業界では、仮想通貨それ自体よりも土台となるブロックチェーン技術に対する期待が高い。しかし同技術を活用する世界的なプロジェクトがここにきて相次いで棚上げされ、夢と現実のかい離が露呈している。
ロイターの取材によると、棚上げされた中にはデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(DTCC)、BNPパリバ(BNPP.PA)、SIXグループがそれぞれ主導したプロジェクトが含まれる。
金融業界では、ブロックチェーンが既存のインフラに取って代わり、証券や支払いの処理が迅速化、低コスト化するとの期待が高く、数年前に試験的なプロジェクトがいくつも立ち上がった。しかし企業は今、コストや業界の準備不足などさまざまな理由でプロジェクトから撤退し始めている。
DTCCの責任者マレー・ポズマンター氏によると、同社は最近、ブロックチェーンに基づくレポ取引の清算・決済システムの開発を中止した。
このプロジェクトは新興企業デジタル・アセット・ホールディングス(DA)と提携し、立ち上げには成功した。しかし銀行その他の潜在的ユーザーの反応は、既存技術を使えばもっと低コストで同じことができるというものだった。「先に解決策ありきで問題を探そうとする結果になってしまった」という。
スイスの証券取引所を運営するSIXグループの一部門、SIXセキュリティーズ・サービシズも、DAが試作した証券処理システムの実用化見送りを決めた。広報担当者は「別の方向に進みたいと考えた」と説明する。
BNPパリバは2016年、複数の新興企業と組んで未公開企業の証券管理のためのプラットフォームを構築すると発表していた。しかし関係筋によるとこれは中止され、提携相手を変えて別のブロックチェーン・プロジェクトに取り組む計画だという。
また、ロイターは先週、JPモルガン・チェース(JPM.N)が内部で開発を進めているブロックチェーン技術「クォーラム」のスピンオフ(分離・独立)を検討していると報じた。
DTCC、BNP、SIXのプロジェクトはいずれも鳴り物入りで導入されたものだ。
技術助言会社ポスト・オーク・ラブズの創業者ティム・スワンソン氏は、多くの業者やコンサルタント会社がフィンテック関連の催しでぶち上げた計画通りには事が進まなかったと指摘。「問題の大部分は期待の管理、というかその欠如だった」と述べた。
ただ、前進を続けているプロジェクトもある。DTCCのポズマンター氏は「この技術には今でも強気だ」と発言。DAとの間で別のプロジェクトを検討中であり、来年にはブロックチェーンに基づく取引情報管理システムを導入するため、間もなく試験を行うと説明した。
(Anna Irrera記者 John McCrank記者)
だまってビットコインの隆盛を見ているワケないだろ
ジャマなものは潰す、いま既に行動を始めているに違いない
ブロックチェーンすごいなあって感心したんだけどうまくいかないもんだな
パブリックでオープンなインフラとしては、換え難い独自性が有るが
商用のクローズドなインフラとしては、取り立ててメリットはない
業界全体の共用インフラとしてなら、立つ瀬があるかもしれない
証券取引所や外貨交換所を廃して、金融機関同士がブロックチェーン上で直に取引するみたいなやつな
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〇 ブロックチェイン
追跡はできてるよ!追跡だけはな!
ということか
銀行と大口預金者にとっては。
不透明に金を動かすのが銀行の大事なお仕事ですから。
涎垂らしてるのは胡散臭い気起業家だけ
それは、改ざんに成功してから
「ブロックチェーン」
これがこけると、後はP2Pの転用技術の箇所しか残らない。
(´・ω・`)
>インターネットの原型となったARPANETは大学の研究機関を相互接続する目的で作られたネットワークです。
>そこに、ランド研究所の核戦争下におけるネットワークの残存の研究が風説として混ざり、
>TIME誌で報道され拡散したのが「軍事技術」説。
結局、ネットは軍事技術 というのは
1994年のTIMEの飛ばし記事
インターネットも初期では
アドレスが判っても、プロトコルやら
文字コードが違ってたり
文字化けしたり
全く使い物にならなかった
例えばニュヨーク大停電のように州単位の大規模停電があってもブロックチェーンのデータは保護されてるの?
他にはサイバー攻撃で通信回線が壊滅するとか想定外のことがあってもデータは守られるか疑問
ブロックチェーンに参加してるとき常に台帳を並行してリアルタイムにストレージにバックアップしてるなら安心だが
それでも電源が復旧してもその人がブロックチェーンに参加しなかったら台帳はこの世から消えるよね
ロシアにも北朝鮮にもアフリカにも保存されてるから大丈夫
やろうと思えば出来るし最初から実装すりゃ済む
盗難なんてブロックチェーンとはまた別のレイヤの話だろ
現実世界の商取引はオープンにできないものが多いからなかなかなじまないんだろうね。
このまま何も言わずフェードアウトするだけでは
公開鍵暗号使ってるんだから、知ってて外してある。
仮に対応すると公開台帳に絶対に消せない身元と履歴が残るわけで、まともな人でも抵抗あるだろ。
プライバシー確保と犯罪抑止は相反するのに両極端しか選択肢がない。
バランス悪すぎるわけ。
それやると法的にブロックチェーンが使えなくなるよ
少なくとも日本では
原則として個人情報は消せと言われたときに消す義務があるのに、ブロックチェーンにそのまま個人情報を載せてしまうと消せなくなってしまう
だから両極端で使い物にならんて言ってるわけ。
オープンブロックチェーン上のみで全ての情報の管理をしようとすると、プライバシーか本人性確認(マネロン防止、通貨所有権保証)のどちらかを全部犠牲にしなきゃならない。
中央集権的管理を全く導入せずに、プライバシーをほどほど守り、不正防止も可能にすることは原理的に不可能ということ。