1: 海江田三郎 ★ 2017/02/09(木) 18:09:53.35 ID:CAP_USER
http://toyokeizai.net/articles/-/157498?page=2
「米国も同じ政策をやった」という発言には隙がある
しかも、安倍首相の「リーマンショック以降、米国もわれわれと同じ政策をやり、経済を引き上げ、 リーマンショックを乗り越えた」という発言は、トランプ大統領側から大きな反撃を食らいかねない。 確かに、米国はリーマンショック後、世界に先んじて量的緩和(QE。第1弾のQE1から第3弾のQE3まで計3回)を実施することで 経済を立て直してきたことは事実だ。こうした経緯があったがために、米国はこれまで日本やEUの量的緩和に寛容な態度をとってきたといわれている。 しかし、それにも限界がある。安倍首相が上記のような反論をしたら、米国側から次のような反論を浴びせられる可能性があるからだ。
まず、米国はリーマンショック後にQE1、QE2、QE3と3回量的緩和を行ったが、期間で見るとQE1が1年8カ月、 QE2が8カ月、QE3が2年2カ月の、計4年6カ月である。しかも、QE3の最後の10カ月間は量的緩和の拡大規模の減速(テーパリング)期間であるため、 積極的な量的緩和を実施していたのは実質約3年8カ月程度だということができる。 れに対して2013年4月に始まった日銀の「異次元の金融緩和」は、すでに3年10カ月に達している。 つまり、「期間」の面で「異次元の金融緩和」はすでに米国がリーマンショック後に実施した3回の量的緩和を超え始めている。
その結果、日本のマネタリーベースは昨年12月時点で426兆3922億円に達し、同時点における 米国のマネタリーベース3兆5316億ドル(年末時点の1ドル=117円11銭で換算すると413兆5830億円)を上回ってきている。 さらに、米国のマネタリーベースの規模は名目GDPの約19%程度であるのに対して、日本のマネタリーベースは名目GDP537兆3020億円の約80%に達している。
つまり、「期間」の面でも「規模」の面でも日本が行っている量的緩和は、米国がリーマンショック後に行った3回のQEを上回るものになっている トランプ政権が「期間」の面でも「規模」の面でも、米国は日本に米国と同等以上に量的緩和を実施する機会を与えてきた、 それを生かせなかったのは日本側の責任であると反論してきたとしても、不思議なことではない。
しかも、安倍首相の「リーマンショック以降、米国もわれわれと同じ政策をやり、経済を引き上げ、 リーマンショックを乗り越えた」という発言は、トランプ大統領側から大きな反撃を食らいかねない。 確かに、米国はリーマンショック後、世界に先んじて量的緩和(QE。第1弾のQE1から第3弾のQE3まで計3回)を実施することで 経済を立て直してきたことは事実だ。こうした経緯があったがために、米国はこれまで日本やEUの量的緩和に寛容な態度をとってきたといわれている。 しかし、それにも限界がある。安倍首相が上記のような反論をしたら、米国側から次のような反論を浴びせられる可能性があるからだ。
まず、米国はリーマンショック後にQE1、QE2、QE3と3回量的緩和を行ったが、期間で見るとQE1が1年8カ月、 QE2が8カ月、QE3が2年2カ月の、計4年6カ月である。しかも、QE3の最後の10カ月間は量的緩和の拡大規模の減速(テーパリング)期間であるため、 積極的な量的緩和を実施していたのは実質約3年8カ月程度だということができる。 れに対して2013年4月に始まった日銀の「異次元の金融緩和」は、すでに3年10カ月に達している。 つまり、「期間」の面で「異次元の金融緩和」はすでに米国がリーマンショック後に実施した3回の量的緩和を超え始めている。
その結果、日本のマネタリーベースは昨年12月時点で426兆3922億円に達し、同時点における 米国のマネタリーベース3兆5316億ドル(年末時点の1ドル=117円11銭で換算すると413兆5830億円)を上回ってきている。 さらに、米国のマネタリーベースの規模は名目GDPの約19%程度であるのに対して、日本のマネタリーベースは名目GDP537兆3020億円の約80%に達している。
つまり、「期間」の面でも「規模」の面でも日本が行っている量的緩和は、米国がリーマンショック後に行った3回のQEを上回るものになっている トランプ政権が「期間」の面でも「規模」の面でも、米国は日本に米国と同等以上に量的緩和を実施する機会を与えてきた、 それを生かせなかったのは日本側の責任であると反論してきたとしても、不思議なことではない。