
この政府主催のセールは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのスーパーマーケットなど240か所ほどで今週から実施されています。
対象となるのはブエノスアイレス州の銀行が発行するカードを持っている400万人程度で、 月に2回、食材やノンアルコール飲料、清掃用具などの生活用品を半額で購入できます。
スーパーのレジの前には、買い物かごに大量の商品を詰めた人で行列ができ、2時間以上待たされる人もいました。
買い物客の一人は「たくさんの家族を抱える人には本当に助かります。 皆、生活に困っているので、政府はもっと生活を支援してほしい」と話していました。
アルゼンチンでは、財政赤字への懸念やアメリカの利上げがきっかけになって通貨ペソが急落し、物価の高騰も進んでいます。
このためアルゼンチン政府は先月、IMF=国際通貨基金に支援を要請し、 今後3年間、日本円にしておよそ5兆5000億円規模の支援を受けることで合意しています。
アルゼンチン政府は今後、半額セールの対象となる地域や人数を拡大することも検討するとしています。
NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180721/k10011542791000.html