1: すゞめ ★ 投稿日:2016/04/02(土) 16:33:58.18 ID:CAP
http://www.sankeibiz.jp/business/news/160402/bsd1604020703005-n1.htm
2016.4.2 07:03
家庭が電気の購入先を自由に選べる「電力小売りの全面自由化」が1日、始まった。都市ガスや通信会社など多様な企業が参入し、サービスの向上や値下げが期待される。 ただ、新規参入事業者に契約を切り替えた家庭は0.6%に過ぎない。 新プランに切り替えなくても大手電力とのこれまでの契約が継続されるため様子見を決め込む家庭も多く、自由化初日は静かなスタートとなった。
「便利でお得なサービスはもちろん、新しい生活体験を提供したい」。東京急行電鉄系の新規事業者「東急パワーサプライ」の村井健二社長は1日、 都内で開いたイベントでこう挨拶すると、電球型のモニュメントを点灯させ、笑顔で電力販売をPRした。 東京ガスや大阪ガスなどの都市ガス、KDDIといった通信会社など、さまざまな企業が自由化を受け新規参入した。 本業のガスや通信とのセット販売による割引など、多様なサービスをアピールする。 一方、大手電力も新料金プランで対抗し、これまでの地域の垣根を越えた販売にも乗り出した。 1日発足した東京電力ホールディングス(HD)の広瀬直己社長は「自由化後も勝ち残っていく」と強調した。
だが、自由化初日は一部でトラブルに見舞われた。電力会社が余剰電力を売買する日本卸電力取引所が3月31日の午後10時ごろ、通信トラブルで電力取引を一時中止。 取引は1日午前6時半に再開し電力供給に影響はなかったが、林幹雄経済産業相は1日、「大変遺憾だ」と苦言を呈した。 東電HD傘下の送配電事業会社は作業員の確保ができず、次世代電力計「スマートメーター」の設置が遅れた。 1日に設置が間に合わなかった世帯は17万件規模に達するとみられる。
全国で電力の需給を調整する電力広域的運営推進機関は1日、新規事業者に切り替えた全国の家庭は3月25日時点で37万8400件に達した、と発表した。 ただ、切り替えたのは契約数(6260万件)の0.6%にとどまる。 電力会社による競争の激化でサービスの向上が期待される。半面、料金メニューが複雑になることも否めず、ひとまず静観を決め込む家庭も多いようだ。
1日、東急パワーサプライのイベントに参加した主婦(44)は「契約切り替えを考えているが手間が掛かるのではと不安だ。どうすれば電気代が下がるか見極めたい」と話した。 東京ガスのガス器具販売店「東京ガスライフバル調布狛江」(調布市)では「駆け込みで3月31日は10件の契約があった」(担当者)が、1日は契約がゼロだったという。 野村総合研究所が3月中旬に行ったアンケートによれば、約60%の家庭が「電気の購入先の変更を検討していない」という。 理由としては「特にメリットがない」「しばらく様子を見たい」などが多い。 同研究所は「多様な料金メニューと分かりやすさの両立が求められている」と指摘する。
■新規参入事業者に契約を替えた件数(3月25日時点)
北海道電力 1万7200 東北電力 6100 東京電力 22万1800
中部電力 1万6100 北陸電力 900 関西電力 10万3500
中国電力 100 四国電力 1700 九州電力 1万1000
沖縄電力 0
合計 37万8400
家庭が電気の購入先を自由に選べる「電力小売りの全面自由化」が1日、始まった。都市ガスや通信会社など多様な企業が参入し、サービスの向上や値下げが期待される。 ただ、新規参入事業者に契約を切り替えた家庭は0.6%に過ぎない。 新プランに切り替えなくても大手電力とのこれまでの契約が継続されるため様子見を決め込む家庭も多く、自由化初日は静かなスタートとなった。
「便利でお得なサービスはもちろん、新しい生活体験を提供したい」。東京急行電鉄系の新規事業者「東急パワーサプライ」の村井健二社長は1日、 都内で開いたイベントでこう挨拶すると、電球型のモニュメントを点灯させ、笑顔で電力販売をPRした。 東京ガスや大阪ガスなどの都市ガス、KDDIといった通信会社など、さまざまな企業が自由化を受け新規参入した。 本業のガスや通信とのセット販売による割引など、多様なサービスをアピールする。 一方、大手電力も新料金プランで対抗し、これまでの地域の垣根を越えた販売にも乗り出した。 1日発足した東京電力ホールディングス(HD)の広瀬直己社長は「自由化後も勝ち残っていく」と強調した。
だが、自由化初日は一部でトラブルに見舞われた。電力会社が余剰電力を売買する日本卸電力取引所が3月31日の午後10時ごろ、通信トラブルで電力取引を一時中止。 取引は1日午前6時半に再開し電力供給に影響はなかったが、林幹雄経済産業相は1日、「大変遺憾だ」と苦言を呈した。 東電HD傘下の送配電事業会社は作業員の確保ができず、次世代電力計「スマートメーター」の設置が遅れた。 1日に設置が間に合わなかった世帯は17万件規模に達するとみられる。
全国で電力の需給を調整する電力広域的運営推進機関は1日、新規事業者に切り替えた全国の家庭は3月25日時点で37万8400件に達した、と発表した。 ただ、切り替えたのは契約数(6260万件)の0.6%にとどまる。 電力会社による競争の激化でサービスの向上が期待される。半面、料金メニューが複雑になることも否めず、ひとまず静観を決め込む家庭も多いようだ。
1日、東急パワーサプライのイベントに参加した主婦(44)は「契約切り替えを考えているが手間が掛かるのではと不安だ。どうすれば電気代が下がるか見極めたい」と話した。 東京ガスのガス器具販売店「東京ガスライフバル調布狛江」(調布市)では「駆け込みで3月31日は10件の契約があった」(担当者)が、1日は契約がゼロだったという。 野村総合研究所が3月中旬に行ったアンケートによれば、約60%の家庭が「電気の購入先の変更を検討していない」という。 理由としては「特にメリットがない」「しばらく様子を見たい」などが多い。 同研究所は「多様な料金メニューと分かりやすさの両立が求められている」と指摘する。
■新規参入事業者に契約を替えた件数(3月25日時点)
北海道電力 1万7200 東北電力 6100 東京電力 22万1800
中部電力 1万6100 北陸電力 900 関西電力 10万3500
中国電力 100 四国電力 1700 九州電力 1万1000
沖縄電力 0
合計 37万8400