
みずほFGは2019年7月13日午前0時から同7月16日午前8時にかけて、MINORIへの移行に向けた最後の作業に臨んだ。移行期間中はATMやインターネットバンキングなどを停止していた。7月16日午前11時時点で、オンラインサービスに目立ったトラブルは起こっていない。
万全を期すため、みずほFGは2018年6月から始めた口座データなどの移行を全9回に分けて進めていた。今回はその最終回で、対象はみずほ信託銀行の勘定系システム「BEST」で管理していたデータだった。みずほ信託銀行のデータ移行が無事完了し、MINORIは全面稼働した。
MINORIの全面稼働はみずほFGにとって悲願だった。2002年と2011年に大規模なシステム障害を起こし、新システムの完成が経営の最優先課題の1つだったからだ。システム面で旧行体制から脱却し、グループの連携を強める意味合いもあった。
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